チェンマイはタイの中でも、家賃、食費などの生活費が安くて移住しやすいということを聞いたので、フィリピン以外へ移住することも考えてチェンマイに長期滞在してみました。
ネットの情報だけでは本当に自分に合うかどうか分かりませんからね。
今回は、私なりにチェンマイが海外移住に向くかどうかをご紹介します。
※タイのお金は1バーツ3円で計算しています。
チェンマイは1ヶ月程度の長期滞在には快適な街
ビザの問題で移住することは難しいですが、1ヶ月から2ヶ月のノマド的生活をするのであれば、チェンマイはとても私好みの街でした。
チェンマイはバンコクに比べて物価も安く、ご飯も美味しく、街が綺麗で全体が小さいので便利など、移住先としてはとても魅力的です。
コワーキングスペースなど安くて便利に使えるネット環境も充実していますし、オシャレなカフェやレストランから、格安のローカル飯まで選べるのが良いところです。
仕事などで、ビザを気にせずにチェンマイに住めるのであれば1年から2年ほど住んでみたいですね。
チェンマイの生活環境
チェンマイはタイ北部で最大の街で「北方のバラ」と言われる美しい街並みだと言われています。
しかし、主に観光客が集まるような旧市街の中は比較的マシですが、旧市街周辺の道路は排気ガスも多く、それほど綺麗な環境とは言えません。
市街地から外れても交通量は多く、車の速度も早いので綺麗で安全ではありませんね。
とは言っても、フィリピンの幹線道路よりは10倍マシですので、私からすれば十分良い環境です。
フィリピンの幹線道路沿いは歩きたくないですが、チェンマイであれば十分歩けます。
もちろん、中心部から外れて幹線道路からも外れてしまえばのどかな田舎が広がるので、雑多な環境が嫌になったら郊外に出ていくのも良いですね。
また、チェンマイの街中にはいかにもタイと言う綺羅びやかな寺院がたくさんあるので、寺院好きな人には幸せな空間が多いでしょう。
よほどのマニアで無ければ数日で飽きますけどね。
チェンマイの治安はどうなの?
チェンマイはタイと比べても断然治安が良く、私も滞在中に危険を感じるようなことは一度もありませんでした。
しかし、実際現地に住んでいる日本人からすると、日本人を騙す日本人が暗躍しているので気を付けないと根こそぎやられてしまうというということがあるそうです。
お姉さんに騙されて財産を取られるよりも日本人に騙される方が内容が容赦ないので酷いですよ。
ただ、これは東南アジアであればどこでも同じですね。
フィリピンでも定年して貯金と退職金を持って悠々と海外移住してきた人が数年で根こそぎ奪われたというような困窮邦人の話はゴロゴロと転がっています。
言っては可哀想ですが、多くの場合は若い女性に熱を上げて騙された人や美味しい話に飛びついた人ばかりなので、自業自得と言わざるを得ません。
チェンマイも安全と言っても海外での最低限のルールは守らないと危険ですということですね。
チェンマイの病院や医療は充実してる?
チェンマイの病院は東南アジアでも最高レベルと言われており、最新の設備で日本語に対応している病院がいくつかあるので保険さえ入っていれば心配する必要はありません。
海外はどこも同じですが、保険が無ければ医療費はかなりの高額になるので、タイで長期滞在するのであれば必ずなんらかの海外保険に加入しておきましょう。
タイ・チェンマイでの1ヶ月の生活費
チェンマイの1ヶ月の生活費はもちろん生活スタイルによります。
例えば。
衣食住とローカル寄りの生活をすれば50,000円ほど。
日本人寄りのローカル風に生活して80,000円ほど。
ちょっと贅沢めに過ごせば100,000円ほど。
綺麗なコンドミニアムで安全な生活を送ろうとすれば150,000円ほど。
と、1ヶ月の生活費はだいたいこのようになります。
ただし、チェンマイの物価はバンコクよりも2割から3割ほど安いとは言っても、タイ全体が年々上昇しています。
もちろん、まだまだ日本よりは安いですが、チェンマイで日本と変わらないような生活をしたいとなると断然チェンマイでの生活費の方が高くなるのは仕方ありません。
そうやって生活していて、お姉さんにすべて騙し取られて困窮邦人になっている高齢者の方も多いですね。
移住するのであれば物価の安い土地に行っても無理をせずに生活することい慣れたいですね。
移住には家が必要!チェンマイの家賃相場は?
基本は1年などの長期で滞在することが前提としての家賃相場になります。
家賃はもちろんピンきりですが、アパート(家具付き)であれば1ヶ月5,000バーツほどで借りることができます。
日本人から見てコレなら十分に綺麗だなと思うレベルであればアパート(家具付き)で10,000バーツは必要ですね。
貧乏生活をしていない人であれば、コンドミニアムに滞在するのが一般的で、1ヶ月の家賃は10,000バーツから30,000バーツです。
家具付きの内容は、エアコン、ベッド、冷蔵庫、ベッドなど必要な物はほぼあります。
また、コンドミニアムの場合は1ヶ月の短期滞在を受け付けている場合もあり、相場としては1ヶ月15,000バーツ程度です。
バックパッカー向けのドミトリーなら格安
1ヶ月程度の長期滞在で安く済ませたいのであればバックパッカー向けの激安ドミトリーなどに止まれば1泊200円から300円ほどで泊まれます。
もちろん、水回り、トイレなどが汚い、扇風機があっても部屋が暑い、客層が悪いので荷物の不安がいつも付きまといます。
また、セキュリティが無いも同然など、値段ほどの環境ということは言うまでもありません。
よほど旅慣れている人でないと100%不可な環境です。
そういった安宿は内容も酷いですが、スタッフも大概酷いので私無理ですね。
しかし、1泊1,500円ほどを越えてくれば十分人間らしい環境で滞在できます。
私はエアコンが有り、宿としての機能を備えている普通に人間らしい環境で滞在して、チェンマイでの宿泊費平均は1泊1,600円でした。
しかし、それでは1ヶ月にすると45,000円掛かりますので、普通にコンドミニアムを借りる方が安上がりですね。
チェンマイの水道・光熱費はいくら?
水道光熱費は、普通に生活していれば電気代が1,200バーツ前後、水道代が300バーツ前後です。
家の水道水は飲めませんので、飲料水を買う必要があり、その分が別に300バーツほど必要です。
当たり前ですが、エアコンをガンガン利用したり、飲水をたくさん消費したりすればどんどんと高くなります。
暑い国なので基本はシャワー生活ですが、家にバスタブがあるからとお風呂に入ったりすれば高くなるのは当たり前ですね。
チェンマイはタイでも涼しい方なのでバンコクに比べれば電気代は安くなりますが、無駄な生活をしていれば電気代2,500バーツ、水道代1,000バーツなども普通です。
チェンマイは水道水は飲めるの?
タイで生活する場合は、飲料水、調理用の水、水道水の3種類に分かれます。
・飲料水は2リットルの6本組みが50バーツ前後
・水道業者が持ってくる20Lの浄水が15バーツから20バーツほど
人によっては、水道業者の浄水なんて怪しすぎるので口にしないという人もいますね。
私は調理に大きなタンクの激安浄水は使いますが、飲水はペットボトルの水を飲みます。
発展途上国レベルの浄水なんてほんとに信用できないですし怖いですからね。
チェンマイ生活で必要な洗濯代は安い
基本的に、洗濯機が付いていない部屋が多いので、近所の洗濯屋さんで洗濯してもうことになります。
毎日洗濯する人はなかなかいないと思うので、週に2回ほどとすれば月に150バーツもあれば大丈夫でしょう。
ただし、衣服が痛みやすい、白いシャツがくすんでいく、靴下が片方無くなるなんてことは日常茶飯事なので特に女性の場合は自分で洗うという人も少なくありません。
チェンマイでキッチンがある家はガス代が必要
コンドミニアムやアパートなどは火災防止のために火気厳禁なのが一般的です。
キッチンがあったとしても、高級なコンドミニアムでIHコンロ、安めのコンドミニアムで昔ながらの電気コンロが設置してある程度です。
どちらにしても、日本のようなハイクオリティなコンロではないので、火力が必要な料理はできないと思っておいた方が良いですね。
煮込み料理ならできるかな?と言った感じです。
たまにあるガスキッチンが利用できる部屋であれば、プロパンガスが必要になります。
16kgのタンクで450バーツから500バーツほどになり、一人暮らしであれば毎日調理しても3ヶ月は余裕で使えますね。
1ヶ月換算で計算すれば150バーツほどといったところです。
チェンマイでの1ヶ月の食費
タイの人はあまり料理をせずに外にある屋台で済ませるという文化があるので、食費はかなり安く済みます。
屋台であれば1品30バーツから80バーツほどで食べられて、女性であれば1品、男性の場合は2品もあれば十分にお腹が膨れます。
ただ、タイの人は毎日屋台の外食でも良いかも知れませんが、普通の食生活を送ってきた日本人には365日毎日屋台メシはかなり厳しいものがあると思います。
家にキッチンがあれば良いですが、無い場合はその点をどうするかも考えておかないといけません。
1ヶ月の食費としては、贅沢目に毎日3食とも屋台で食べたとして月30,000円あれば十分だと思います。
貧乏ノマド生活であれば、食費は月に20,000円以下に抑える人もいますね。
しかし、ちょっとおしゃれなレストランやカフェに行くとすぐに500バーツ位は飛んでいきますので、あまり遊ぶとひどい目に遭います。
現地で余裕を持って生活している日本人などと知り合いになってしまうと、貧乏ノマド生活では付き合いきれないことになりますね。
チェンマイのインターネット代金
チェンマイでのインターネットはフィリピンと同じくプリペイドSIMカードを買ってきて、お金をチャージして自分が使いたいプランで利用するという流れです。
私はホテルのWi-Fiなども利用できましたが、それでも1ヶ月で1000バーツ使いました。
あまりネットを利用しない人であれば500バーツもあれば十分でしょう。
チェンマイはコーワーキングスペースだらけ
最近のチェンマイは、パソコン1台あればどこでも働けるノマドワーカーの集まる場所になっていて、チェンマイの街中にはあちこちにコワーキングスペースがあります。
特に欧米人が多く、ここはシリコンバレーか?と思うほどですので、ネットを良く使う人であればコワーキングスペースを利用するのもありだと思います。
旧市街の中や周辺で無ければ年間で1,000バーツ以下もありますし、ドリンク代だけで1日利用できるところもあります。
一般的には1日150から300バーツ、1ヶ月2,500~4,000バーツ位ですね。
その他、カフェでもWi-Fiが使えるのでカフェでのんびりネットをするのもありですね。
チェンマイでノマド生活している人の中には、格安宿に滞在して寝る時以外は1日中コワーキングスペースやカフェにいると言う人もいました。
日本のカフェと違って、2時間や3時間で出て行けというような空気はまったくないので幸せです。
タイで滞在するためのビザ
今回、移住先の一つとしてチェンマイに行ってみた結果、
チェンマイで各国を転々としながらノマド生活を送るのは最高ですが、移住は無いという結論に達しました。
その最大の理由はビザです。
タイは観光ビザで最大90日しか滞在できない
日本人の場合はタイ入国の際に30日の滞在ビザが付いてきますが、観光ビザも追加しておけば、まず60日のビザが取得できます。
その後、現地でさらに30日までビザの延長が可能なので合計90日まで滞在できるということになります。
そのため、タイではビザランと言って、ビザを延長するためだけに一度近隣の国へ出て、タイに再入国するということが当たり前に行われていました。
しかし、最近ではそれが厳格化されて無駄にタイに長期滞在していたり、何度もビザランを行っている人は再入国できなくしてしまいました。
なので、フィリピンのように観光ビザの延長を続けて長期滞在するということが簡単にできないということです。
お金持ちのためのタイランドエリートビザ
タイに長期滞在するビザとしては50歳以上であればリタイアメントビザが取得できますが、50歳以下の場合はもちろん取得できません。
そこで利用されているのがタイランドエリートビザです。
ビザには全部で7つの種類がありますが、単身で移住するなら主に2種類のビザが関係します。
価格:200万バーツ
年会費:2万バーツ
価格:100万バーツ
年会費:無し
価格:50万バーツ
年会費:なし
本当にお金持ち用のビザですね、高いにも程があります。
5年で50万バーツということは1年計算で10万バーツ(30万円)ですが、5年しか取得できないので実質は嫌でも150万円払わないと移住はできないということです。
しかも、これは銀行に預け入れすれば手数料で取得できるビザではなくて、完全に購入なのでありえません。
エリートビザの場合は、タイで空港の出入国で特別待遇を受けたり、空港からリムジンが利用できたりというサービスはあるようですけど、そんなに何度も利用するものではありませんしね。
これが、フィリピンであれば、観光ビザで最大3年まで滞在できます。
費用も、毎回VISAの延長をしても年間5万円程ですし、出国する予定が無いのであれば6ヶ月単位で取得すればもっと安く済みます。
さらに、35歳以上であればフィリピンの指定銀行に$20,000預金すれば、手数料だけで永住ビザが取得できます。
しかも、その永住ビザは返却すれば銀行の預金はすべて戻ってきますからね。
フィリピンのビザは世界でも類を見ないお気軽さです笑
やはりタイ・チェンマイでのノマド生活は最高ですが、移住はそれなりの資産がある人でないと厳しいですね。
海外移住に向けてセブで格安留学と0円留学
本気で英語だけを勉強したい人にはおすすめしませんが、アジア圏での移住を考えているのであればフィリピンのセブ島で0円留学をしてみるのも1つの手段です。
セブの語学学校NILSで提供されている0円留学は、授業料と滞在費が免除される代わりにニルス関連の職場で働くという海外インターンシップです。
海外生活体験、海外就業体験、英語学習またはIT技術を学べるという海外移住者には嬉しいサービスですね。
費用を抑えて海外移住をお試しする