東京近郊から成田空港へ行く際には「バス」か「電車」のどちらかになりますが、その中でダントツで早くて、楽で、快適に移動できるのが「成田エクスプレス」です。
でも、成田エクスプレスは東京から片道3,040円と、少々お高いのが問題ですよね。
しかし、そんな成田エクスプレスを往復割引などを使って安く乗る方法が、案外知られていないのでまとめてみました。
成田エクスプレスの乗車券は当日買うと往復で最低1,100円の損!
成田エクスプレスは「横浜」「高尾」「八王子」「大船」など遠方からでも成田空港まで1本で行けるのが魅力的ですよね。
在来線を乗り継いで行くのも良いですが、成田エクスプレスは一度使ったら在来線には戻れません。
しかし、料金が高い。
例えば当日にキップを買って横浜から乗るとなんと往復で8,580円にもなります。
今どき8,580円も出せばLCCに乗って海外に行くことだって出来てしまうので高すぎますよね。
そこで!
成田エクスプレスを割引料金で18%~33%も安くチケットを購入できるサービスがあります。
「N’EX往復きっぷ」です。
では、一体どんな方法で利用できるのかチェックしてみましょう。
成田エクスプレスをN’EX往復きっぷで購入した場合の格安割引料金表
出発駅 | 成田エクスプレス (普通車) | N’EX往復きっぷ | 割引額 |
---|---|---|---|
東京(都区内) | 3,020円片道 6,040円往復 | 4,940円 | 1,100円 18%OFF |
横浜市内 | 4,290円 片道 8,580円往復 | 6,170円 | 2,410円 28%OFF |
武蔵小杉 | 3,360円片道 6,720円往復 | 5,140円 | 1,580円 23%OFF |
高尾 | 4,620円片道 9,240円往復 | 6,170円 | 3,070円 33%OFF |
大宮 | 3,840円片道 7,680円往復 | 5,140円 | 2,540円 33%OFF |
大船~逗子 | 4,620円片道 9,240円往復 | 6,380円 | 2,860円 31%OFF |
※成田エクスプレスの主要な区間のみ掲載していますので、その他は公式ページをご覧ください。
多くの人が利用する東京からでも往復で1,100円も安くなりますね。
東京から在来線を利用した場合は片道1時間30分前後、料金は片道1,200円程度です。
往復割引を使っても「格安だ!」とは言えません。
しかし「往復2,400円で3時間消費」と「往復4,940円で1時間40分消費」であれば片道に付き40分の余裕を生み出せる成田アクセスを利用する価値は十分にあるでしょう。
座席も広く、Wi-Fiも利用かのうですし、もちろん充電用のコンセントもありますからね。
電車での移動時間をただの移動時間にしたくない人には最適でしょう。
割引率が高いN’EX往復きっぷの買い方
成田エクスプレスを安く乗ることができるN’EX往復きっぷには買い方に制限があります。
・当日は購入できない
・ネットからは購入できない
・前日までにJR東日本の首都圏の主な駅の指定席発券機で購入しないといけない
※発券機がない駅はみどりの窓口で購入可能です。
・発売は一ヶ月前からで、往復の期間は14日間まで
・途中下車はできない
主に、成田エクスプレスの設定区間範囲に住んでいる人向けのサービスと言えます。
前日までに行かないといけないのは手間と言えば手間ですが、1ヶ月以内に通勤や通学の途中で買えば良いですね。
観光客向けで当日に購入できる成田と東京の往復割引のチケットもあれば良いのにとは思います。
成田エクスプレスの指定席について
券売機でチケットを購入した時に「座席の指定」が可能ですが、その場ですぐにしなくても、乗車当日に指定することができます。
座席と言ってもこだわる場所は「車両の先頭にある席」「通路側の席」「窓側の席」の3つです。
ただ、成田エクスプレスは隣に人が座ってくる事があっても、満員で混雑するほどではありませんので、それほど慌てて座席指定する必要もないかと思います。
もちろん、券売機まで行ってるのですから、座席指定しない理由もありませんけどね。
成田エクスプレスをえきねっとのチケットレスサービスを利用した場合の割引
JR東日本では「えきねっと」というオンラインで電車の切符を購入できるチケットレスサービスがあります。
これを利用した場合は、各路線によって割引サービスが受けられます。
成田エクスプレスの場合は片道に付「200円引き」となりますね。
往復割引からすると大きくは無いですが、当日でも利用できるので便利と言えば便利です。
購入は、スマートフォンと携帯電話だけで、パソコンからの購入はできません。
成田エクスプレスはsuicaで乗れる!乗車券の割引はある?
もちろんsuicaでも乗れます。
チケットレスサービスのようなものなので、改札にsuicaをかざせばそのまま乗車可能です。
ただし、suicaはカードに応じた率で還元されますが、一番割引率は低いです。
便利だからこそ、知らない間に損をしているパターンですね。
せめて、200円の割引がある「えきねっと」には登録しておきたいところです。
成田エクスプレスをグリーン車で往復した場合の料金は?
正直に言って、成田エクスプレスでグリーン車を利用する価値はありません。
新幹線のグリーン車と同じ感覚かも知れませんが、普通車との違いは・・・
・シートの前後感覚が少し広い
・座席が革張りなので高級感があること、
それだけです。
たったそれだけで往復割引を利用しても1,500円ほど料金が高くなります。
ただ、コスパが悪すぎて利用者が少なく、いつでも空いているので少しリッチな気分は味わえます。
成田エクスプレスのN’EX往復きっぷは金券ショップで買える?
残念ながら成田エクスプレスのチケットは金券ショップでは買えません。
ただ、ここまで成田エクスプレスの話をしておきながらコレを言うのもどうかと思いますが・・・
金券ショップに行くのであれば、京成線の株主優待を購入して、スカイライナーを利用した方が成田アクセスより安いです(笑)
都内からであればそれほど料金に差はありません。
成田エクスプレスは「池袋・新宿・渋谷・品川」と言った主要な駅も止まるので便利に使えますが、横浜などの遠方から来る場合はスカイライナーの方が確実に安いのが現実です。
しかし、成田エクスプレスはスカイライナーと違って乗り換えが不要ということから、スカイライナーよりも好んで利用されているといった所ですね。
元々、成田エクスプレスなどの利用を考える人は安さよりも「快適性」「速さ」を求める人と予想されるのでスカイライナーよりも成田エクスプレスの方が人気が高いのでしょう。