「高卒で英語もまともにできなくても海外で就職することはできる?」
一般的には海外に留学していたり、海外就職をする人は大卒が当たり前です。
それは何故かと言えば、世界の大半の国で大卒でないと就労ビザを取得できないほど、世界は学歴社会だからです。
しかし、高卒で職歴が無くても海外で働くチャンスはありますし、留学するのは高卒でも何の問題もありません。
ここでは、高卒でも海外就職はできるということや高卒が海外に出るという現実をチェックしてみましょう。
高卒で英語ができなくても海外就職はできる
私の経験上から言えば、高卒で英語ができなくても海外就職はできます。
実際に高卒の私は超初心者でも本気で勉強すれば3ヶ月ほどで身に付く簡単な英語が話せる程度の英語力でフィリピンに渡りました。
最初は、経験を積まなければゴミでしかないと考えて、ほぼ給料無しのインターンもどきから始め、最終的には語学学校のマネージャーとなりました。
英語ができないというレベルが流石に100%何も理解出来ない状態であれば、さすがに厳しいですが、たった3ヶ月頑張れば良い程度の英語でも働くことはできるのは事実ですし、職種によっては100%ゼロでもOKです。
しかし、他の記事でも書いている通り、高卒で働ける国はアジアでは無条件で就労ビザを取得することができる「フィリピン」「タイ」のどちらかになるでしょう。
台湾も高卒でもOKですが、職務経歴、実務経験、卒業証明書などそれなりの手続きが必要になりますので、いつでも誰でも働けるというほど甘くはありません。
英語ができなくても出来る仕事は誰でも出来る仕事
高卒で英語ができなくても海外就職はできますが、日本と同じで基本的にそういった仕事は誰でも出来る仕事になります。
日本で言えば、工場のライン作業、軽作業、トラック運転手などがありますが、これらの仕事は誰でも出来てもキツイ仕事ですし、給料もそこそこもらえるのでまだ良いです。
しかし、タイやフィリピンで誰でも出来る仕事というと、よほど運とコネが無い限りほぼ日本人相手の「カスタマーサービス」や「コールセンター」一択になりますね。
コールセンターでは100%日本人を相手にしますし、現地で働いているのもほぼ日本人ですので、英語力はまったく必要ありません。
もちろん、会話の内容なども全てマニュアルがあるので誰でもできます。
ただし、タイやフィリピンにあるコールセンターというのは、基本的に海外で生活したいけどなんのスキルも無くて働くことができない日本人を安く使って搾取している存在ですので、給料はアジア圏で働く上では最底辺と言えますね。
例えばタイのオペレーターの採用基準は・・・
・日本語ネイティブ
・高卒以上
・性別不問
・タイでの生活が可能な方
要は高卒以上で日本語が話せる日本人であれば誰でも良いってことです。
そして、肝心の給料がどの程度かと言えば・・・
●時給200バーツ~
●160時間勤務の場合
時給+評価給+インセンティブ 32,000~47,400バーツ程度
●最大192時間勤務の場合
時給+評価給+インセンティブ 38,400~56,680バーツ程度
※2019年5月7日 1バーツ=3.47円
日本人が現地採用で働く場合の最低が5万バーツですので、バンコクの日本人社会では「コールセンターは最底辺」と言われています。
「時給+評価給+インセンティブ」と書かれていますが、評価もされなければ、契約をバンバンとってインセンティブがつかなければ160時間働いても3万バーツ(約10万円)程度にしかならないということです。
もちろん、タイであれば月10万あれば十分生きていくことはできますが、それ以上でも以下でもないことは言うまでもありませんね。
日本のコールセンターなら時給1,200円としても、160時間で約20万円はもらえますので、どれだけ不毛な仕事をすることになるのかは考えなくても分かると思います。
留学でも就職でも海外にでれば自分が変わるチャンス
よく海外留学や海外就職をした人がこんなことを言います。
「価値観が変わった」
「視野が広がった」
「日本の良さが分かった」
というような、話を目にしますが、短期でちょっと留学した程度でそんなことを言う人は大半が言ってみたかっただけの上っ面しか見ていない人達です。
ただ、数ヶ月や長くても6ヶ月の短期の語学留学ではなく、2年も3年も現地に住む本格的な留学や就労などの経験をすれば間違いなく、自分の中で変化するものはたくさんあるといえます。
例えば、簡単なところで言えば、私は物販で実店舗を持ったことがあるのですが、その時は一枚1万円以上のブランドTシャツでも価値があると思っていましたし、お客さんも平気で買う人ばかりでした。
しかし、今では「Tシャツ1万ってバカじゃないのか?」としか思いません。
1万円あったら勉強のために本を数冊買う方が、圧倒的に自分の収入に結び付きますからね。
個人的には日本が良いかどうかは正直どっちもどっちですが、少なくても物事を考える時に日本人的な感覚だけでは考えなくなりました。
外国人と顔を突き合わせて働いたおかげで、諦めるべきところと諦めてはいけないタイミングなども感覚的に掴めるようになりましたね。
そう言った意味でも、人生を変えたいのであれば海外に出ることは非常に有効なのは間違いありません。
海外就職したいのであればスキルを身に着けること
高卒が働けるとなるとフィリピンとタイのどちらかになりますが、最底辺の給料を回避したければ頑張ってスキルを身に着けるしかありません。
それは英語だけではなく、最近であればプログラミングなどのIT系スキルが良いでしょう。
今後、IT系の人材はどんどんと人手不足になることは分かりきっていますので、外国人に依頼するというような形になって行くでしょう。
その時に、英語ができてIT系のスキルがあれば、必要な人材として最低の給料で働くことから脱出することもできますね。
もちろん、IT系のスキルを身につければフリーランスとして独立することもできますし、そうなれば会社に依存せずに生きていくことも出来るようになります。
他にも、ライターやブログアフィリエイターとしても、スキルを身につければ独立はそう難しいことでは無いですからね。
実際に、私自身も「ブログなんてオワコン」と言われまくっている2018年からブログアフィリエイトを始めて、1年経たずにブログから利益で月10万は入ってくるようになりました。
全てアフィリエイトではありませんが、2019年5月時点で運営している数サイトからは、多い月で40万になることもありますし、少ない月でも15万程度は入っています。
WEBサイト系の収入はGoogle様の気分次第でいつ消えてしまうか分かりませんが、たった1年で生活に困らないラインの収入を得ることができるようになっていますので、高卒のスキル無しでも頑張ればできないことではないのは確実です。
とりあえず日本で仕事でもバイトでもしながら、空き時間はスキルを身に着ける時間に当てる生活を1年続ければ、海外就職でもフリーランスとして独立も選べるようになる可能性は高いでしょう。
まとめ
どうしても海外で生活してみたいから、とりあえずコールセンターでも良いという人も居ると思いますが、個人的にはおすすめしません。
それであれば、0円留学などでスキルを身に着けながら働く方が、少なくても英語やIT留学系のスキルを身に着けることができるので将来的には有用と言えるでしょう。
事情のある高卒でも、頭が悪いだけの高卒でも海外就職するチャンスはありますが、最底辺で過ごしたく無ければ、1年くらいはめちゃくちゃ頑張ってスキルを身に着けてからがおすすめですね。