「単純に英語力を上げたいだけならフィリピン留学は必要ない」
これが、自分自身がフィリピン留学をして、フィリピンの英語学校で働いた経験がある私のスタンスです。
そして、フィリピン留学の中でも一番効果なしで、お金の無駄なのがフィリピン留学でビジネス英語を学ぶことです。
今回は、どうしてフィリピン留学でビジネス英語を学ぶことが無駄なのかということについてまとめています。
フィリピン留学でビジネス英会話なんて無駄
フィリピン留学でビジネス英語を学ぶことの無駄さといえばこれらが理由です。
フィリピン留学のビジネス英語の教材はネットから拾ってきたネタばかり
この先は読まなくても理由は理解出来たと言う人はこちらをどうぞ。
フィリピン留学の先生はビジネスなんて知らない
フィリピン留学で働いている先生の平均年齢はざっと23歳位です。
先生の年齢は19歳から40歳位までが一般的ですが、7割~8割が21~24歳といったところですので、ホトンドが大卒から3年目位の若い先生で占められています。
また、平均23歳と書いていますが、実際に現地に行けば特に10代~20代の留学生が多い学校では、もっと若い先生が多いと思います。
もちろん彼らはフィリピンでは一流と呼べる大学を出ている人がホトンドなので、英語力は十分ありますし、決して知能的にも日本人に劣る訳ではありません。
ただ、一流大学を出ていながらも多くの人が世界的な基準での教育ではなく、フィリピンルールの教育を施されているので、言動や思考が子供じみている人が多いのは事実です。
これが何を言いたいかと言えば、そんな基本的な思考が中学生レベルの先生からビジネス英語を学んでいるということです。
これは、例え年齢が30歳で先生歴が長い人から授業を受けているとしても同じです。
私の経験上で言えば、先生歴が長い=良い先生は絶対に無いと言い切れます。
正直に言って先生歴が長い先生の方がさも勉強しているかのような時間つぶしの授業が上手です。
自分の間違いを認められず、向上心もないタチが悪い人が多いのも困りものです。
社会を経験したことがない先生からビジネス英語を学んでいる
日本人の場合は、部活などで上下関係を学び、学生時代にいくつかのアルバイトを経験して社会人としての下地を作ります。
そうやって、社会に出る前に総合的にバランスよく仕事を身に着ける必要があることが多いです。
もちろん、その道一筋という専門職もあるので一概にはまとめられません。
しかし、それでもその仕事の中で「上下関係」「取引先との交渉」「帳簿の付け方」「お客さんとの会話」などいろんな能力が求められることは間違いないでしょう。
そうやって鍛えられた人が会社が動く流れを知って、独立してビジネスを始めることも少なくありませんよね。
しかし、フィリピン人は違います。
自分の仕事が先生であればそれ以外のことはしません。
さらに言えば、自分の仕事だったとしても、勤務時間に仕事として指示されない限りは何もやりません。
例えば、学校の教室が汚れていても、それがお客さんである生徒から汚いという評価に繋がるなんてことは考えず「掃除は掃除する人の仕事だから汚いのはその人の責任」としか考えません。
人の仕事に手を出さないことは海外では当たり前なのですが、フィリピンの場合はただ面倒くさいだけであったり、責任逃れの場合が多いです。
もっとこうした方が良い、ああした方が良いなどと言うことはなく、上の立場の人間の言うことを聞いて動いた結果に何が起ころうと自分の責任ではありません。
会社の評価や売上は会社の問題であって、自分の考えることではないのです。
大学を卒業して初めて働き始め、そのような中学生のような思考を持った大人たちばかりの社会しか経験をしたことがない人がフィリピン人には圧倒的に多いです。
●お金は欲しいけど苦労はしたくない
●責任は負いたくないから、言うことを聞いておけば良い
●恋人や家族に会えないなら仕事なんて辞める
●休みたい時に休めないなら辞める
●ストレス抱えるくらいなら辞める
これがフィリピンの人達の基本の考え方です。
英語の先生をしながら、運営方法を学び、人材の管理方法を身に付けて出世や成功がしたいなんてことを考えているはほぼいません。
実際にはそういう人もいますが、そんな人は給料の安い学校の先生なんてせずにどこかの外資系企業で働いていますのでビジネス経験者の先生なんて学校にはまずいません。
このような、フィリピンの社会構造がそういった働く気にならない下地を作っているという問題もあります。
ビジネス英語に限って言えば、そんな上昇志向やビジネス思考もない人達から学ぶために、わざわざフィリピン留学までしてビジネス英語を学ぶ価値なんてありません。
フィリピン留学でビジネスレベルの先生はほぼいない
社会人向けの語学学校では「ビジネス経験のある先生を中心に雇用しています」といった宣伝が見られます。
しかし、本当にビジネス経験がある人は給料が平均3万円、マネージャーで4万円~5万円程度しかもらえない学校の先生なんてしません。
しっかりとビジネス経験があるフィリピン人なら自分でビジネスをしているか、月10万円から15万円位の給料の仕事をしていますからね。
彼らレベルになると、下手な大卒の日本人よりもよほど国際的な感覚を持ち合わせていますので、彼らからビジネス英語を学ぶのなら価値があるでしょうね。
しかし、中学生社会しか知らず、まともな社会を経験したことがない先生から、常に社会で生活している日本人がビジネス英語を学ぶことになんの価値があるのか分かりません。
フィリピン留学のビジネス英語の教材はネットから拾ってきたネタばかり
フィリピン留学でビジネス英語のクラスに利用されている教材の多くは、ネット上に転がっている無料のネタがほとんどです。
誰でもネットで調べれば手に入るネタを自分たちが準備した授業のように提供しているんです。
年間1万円位で見られるポッドキャストなどの流用なんてザラですが、無料で拾ったネタではなく、年間1万円払っているだけマシかも知れません。
もしくは、フィリピン留学でビジネス英語といえば、よく使われている「マーケットリーダー」というビジネス英語のド定番と言える教材のどちらかが多いでしょう。
きっちりと「マーケットリーダー」の授業方法をトレーニングしているのであれば、ネットにある無料ネタよりはマシですけどね。
今日の新聞やニュースから時事問題についてのカンバセーションというような、いかにもビジネス的な内容に見せかけた無意味なフリートーク授業もありますね。
そのような授業はわざわざ留学しなくても【Cambly(キャンブリー)】を使えば、世界中にいる専門知識を備えたネイティブ講師から学ぶことができます。
さらに、ビジネス英会話では会議の回し方などというロールプレイ的な時間潰しの授業も行われています。
もちろん、こういった授業も1週間単位で徹底的に何度も同じことをし、内容や発言を修正しながら本気でやるのであれば価値があります。
例えば、ロールプレイの授業でも「1時間の会議」というドラマを役割を変えながら1週間かけて内容を煮詰めながら「役者として感情を込めて演じる」ような授業をするのであれば身に付くものは大きく価値もあります。
そうやって役者さん達は映画の中で英語を話していますからね。
しかし、そのように本当に英語が身に着けられるような授業をしている学校はフィリピン留学にはありません。
また、費用面で言えば、ビジネス英語系の学校であれば6泊7日の短期留学の人が多いですが、授業料と宿泊費で10万円、そこに飛行機や雑費を入れれば安くて15万、高くて20万にはなるでしょう。
安くて1週間で15万を掛けて、中学生社会人の先生がネットで拾ったネタの授業を受けるなんて「壮大な暇つぶし」としか言えません。
イギリスでは小中学生レベルの授業に「ドラマ」という授業が有り、演劇メソッドを利用して授業を行ったりもしていますが、これほど即効性があって日本人の英語をどうにかできる英語の学習メソッドは他に無いと思います。
フィリピン留学のビジネス英語に価値がない理由
ところで、ビジネス英語ってなんなのでしょう?
フィリピン留学のことを何も知らないままにエージェントや学校のおしゃれでそれっぽいホームページに騙されてビジネス英語を学びにくる日本人留学生は少なくありません。
しかし、日本で社会人経験をしている人で「ビジネス日本語」なんて勉強したことがある人はいるのでしょうか?
「社会人のマナー講座」くらいならあるかも知れませんが、ビジネス日本語なんてありませんよね。
それはなぜかと言えば丁寧な日本語が話せれば、それがビジネスで通用するからです。
丁寧な英語を学ぶことがビジネス英語なのか?
と言えばそんなことはありません。
英語にも丁寧語はありますが、それはビジネス英語じゃなくても日常英会話で丁寧に話せば良いだけです。
では、多くの留学生が求めるビジネス英語とは何か?と言えば「ビジネスで使える専門的な英語を身に着けること」なんです。
しかし、普通に考えれば多岐にわたるビジネスで、自分が関係しているビジネスの専門的な会話を、その業界で働いた経験もない20代前半のフィリピン人先生から学べる訳がないことは、落ち着いて考えればすぐに分かるはずです。
例えば、35歳のあなたが日本でビジネス英会話の学校へ入会したとします。
事前のカウンセリングでこういう授業がしたいと希望しました。
24歳で講師歴2年目の英語ペラペラのネイティブ先生が登場し、35歳で社会人のあなたにビジネスについて語ります。
あなたはその授業に1週間15万円の価値があると思いますか?
こんなことが当たり前に行われているのが、フィリピン留学のビジネス英語クラスです。
もうひとつ言えば、専門的なビジネス英語を身に着けることがビジネス英語だということが、本当に必要なことなのでしょうか?
少なくても私が、外国人と一緒に仕事をした経験から言えば「専門的な英語」は業務の中で何度も繰り返しでてきて、すぐに覚えるのでわざわざ授業でする必要はありません。
そんなことよりも、私が必要に迫られた海外で働く上で最も大事な英語力は勘違いさせること無く正確に通じて、相手を動かすことができる会話力です。
日常英会話が出来ればビジネス英語は簡単
ビジネスレベルの英語を希望する場合、日常英会話なんてペラペラで当たり前です。
日本でも、幼稚園児レベルの日本語では仕事の話ができないのは当然のことです。
しかし、ビジネス英語を希望する日本人留学生の多くが「日常英会話も満足に使えない状態」でビジネス英語を学びにきます。
ネイティブの5歳児、6歳児にも達しないような英会話力で、専門的なビジネス英語を学ぼうとする人が8割から9割になるのが現実です。
これは、本人の情報収集能力の低さの問題でもあります。
しかし、生徒を受け入れたい為に「そんなレベルの人でも大丈夫ですよ」と平気で嘘をついて受け入れる学校やエージェント側に大きな問題があるのは間違いありません。
そして、もっと根本的な話をすれば日常英会話がペラペラであればビジネス英語なんて必要無いのです。
現状よりレベルアップしたいからビジネス英語と考える人が多いです。
しかし、そういう時にしなければいけないことは難しいことを詰め込むインプット学習ではなく、今使える英語をもっと効果的にスムーズに使えるようになるための練習です。
そして、今持っている英語力がスムーズに使えるようになった時にはビジネス英語が自然とできるようになってます。
このような練習は【Cambly(キャンブリー)】などのいろんな国の英語話者と自由に話せるオンライン英会話があれば十分なので、フィリピン留学に高いお金を出してビジネス未経験者からビジネス英語を学ぶ必要はありませんね。
まずは、今持っているものを使いこなして日常英会話でペラペラになることが、本当のビジネス英会話への最短距離です。
そして、一定レベルになった人が更にペラペラになるために、一番効率がよくてオススメの学習方法がライティングの訓練ですね。
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