2019年4月22日にルソン島にある首都マニラから約2時間ほど北の場所にある「パンパンガ州」を中心にマグニチュード6.3の地震が発生して、大きな被害を出しています。
震源地から近いクラーク国際空港は天井が崩れた為に閉鎖、首都のマニラでも電車に影響が出て運行停止などが起き、普段から渋滞の激しいマニラは悲惨なことになりました。
こちらは、高層ビルの屋上のプールが揺さぶられて水が溢れている映像です。
An earthquake emptying a rooftop swimming pool in Manila today. pic.twitter.com/kBeGEdmClx
— Space Explorer Mike (@MichaelGalanin) April 22, 2019
基本的にフィリピンは地震活動が活発的な場所ではあるのですが、日本ほど頻発することはありません。
そこで、日本人観光客がよく訪れるマニラやセブでこれまでに起きた地震や被害についてまとめてみました。
フィリピンは地震が多いの?
マニラがあるルソン島とセブを比較すれば、セブはホトンド地震が無いと言って良いでしょう。
と言っても、マニラだけで考えればマニラも地震はあまりありませんね。
ちなみに、セブでは震度1~2程度の地震が年に5回あるかないか程度です。
しかし、セブ州全体で見れば2013年にM7.1の地震が起こり、セブ市内やボホール島などで大きな被害が出ました。
震度6強のボホール島に比べれば、セブ市内は震度5程度だったのですが、フィリピンの建物は耐震構造なんてありませんので、震度5弱でも結構な建物が倒壊しました。
こちらは、一番上にある写真のフィリピン最古の教会と言われる観光地「サントニーニョチャーチ」が崩壊した時の映像です。
こちらは、日本人や留学生もよく訪れるアヤラショッピングセンターですね。
#UGC PHOTO by @randelltiongson: Damaged by the earthquake in Ayala Center Cebu pic.twitter.com/TLuAA3g0jl
— ABS-CBN News (@ABSCBNNews) October 15, 2013
この時、セブの人達は生まれて初めて強い地震を経験した人が多く、大パニックになっていました。
この地震以降、2019年までセブでは大きく揺れを感じるような地震は一度も起きていません。
フィリピンでは震度4クラスでも危ない
日本人は震度3から4程度の地震であれば慣れているので「あ、そこそこ揺れてるな」程度で終わってしまいますが、フィリピンでは震度4位でも倒壊の恐れがあります。
実際、セブで地震が起きた際は震度5以上だとか震度6だとか言われていましたが、セブ市内の体感は震度4程度しか感じませんでしたからね。
その時にいた日本人留学生はフィリピン人の先生達をみて「これくらいの揺れでこんなに怖がるんだ」と話していたくらいそれほど強いと思いませんでした。
私も神戸の時に震度5だった大阪にいましたが、その時とは比べ物にならない弱さでしたね。
しかし、それでもたくさんの建物が崩壊、崩落していますのでフィリピン留学や海外移住を考えている方は、もし地震にあったら様子をみずに退避行動した方が良いですよ。
海外移住や留学をするなら万が一を考える
特に、移住を考えている人は、普段から断水、停電、食料の共有ストップなどありとあらゆる事態を想定しておくことをおすすめします。
フィリピンでは、台風がかすめただけでも停電しますし、断水もとても良く起こります。
もし、地震被害が起きたとするとライフラインが1週間どころではなく、1ヶ月や2ヶ月止まってしまう可能性は十分にありますからね。
私も、普段から万が一何かが起きても、1ヶ月は生活できる水、ガス、食料を備蓄して生活していますよ。
セブへの海外移住組でも、何も考えずにのんびり生活している日本人の方が多いですが、フィリピンは何か起これば簡単には復興できない国なので要注意です。