カランメソッドは全部で12冊のテキストがあります。
ステージ1からステージ12というようになっていますが、終わらせれば話せるようになるのかは多くの人が気になることですね。
ちなみに、カランメソッドのステージ12を終了させるには約160時間必要です。
毎日25分のオンライン英会話なら1年以上はカランメソッドを継続する必要があります。
それだけ頑張るんだから、もちろん英語はペラペラに話せるようになるであろうことを期待してしまいますよね。
しかし、語学学校で1,000人以上の留学生にカランメソッドなどのダイレクトメソッドを提供する側にいた私の経験上の結論を先に言ってしまいましょう。
カランメソッドのステージ12まで頑張ってもペラペラにはなりません。
どちらかと言えば、相当苦労して学習効率の悪い時間を過ごしてしまったと言えますね。
はっきり言えば、早く英語を話せるようになりたいことが目標であれば、カランメソッドをステージ12まですることの価値も相当低いと言えます。
すでにステージ12終えてからここに辿り着いているようであれば別の記事がおすすめです。
カランメソッドをステージ12まで終わるのに掛かる時間
カランメソッドは、1~12の全ステージを終了させるのに160時間必要とされています。
オンライン英会話で受講した場合は、1レッスン25分として約384レッスンとなりますね。
カランの公式認定校であるQQ English
ただし。
相当頑張ってこのペースで終わったとしても、身に付く英語はそれほど大したことは無いでしょう。
もし「めちゃくちゃ話せる様になった!」という人がいれば間違いなくカラン以外で相当な努力をした人、もしくは地頭が相当良い人に間違いありません。
しかも。
頑張って160時間で終了出来る人は、カランメソッドを受講する前からかなり英語力が高い人くらいです。
例えば、TOEIC700点以上持っているレベルでないと、一般的にはステージ5から6ほどでかなり苦戦します。
ステージ6から上の難易度は、中学英文法がなんとなく分かるレベルの英語力ではそう簡単には先へ進めなくなりますね。
カランメソッドはstage5あたりから自分の意見を言わないといけないとか、文が長くなって大変、と聞くのだけど、それでも回数をこなしていくと身についている自覚がなくても次のステージに進んでいくのでしょうか?
「とりあえず」で12まで終われるものなのかな???
— まりな@英語勉強専用垢 (@2021english2022) February 15, 2021
✅パス単準1級 1051〜1411
✅NCカラン(s5,15)カランはステージ5になってから難易度がは上がって復習が十分じゃないと答えられない💦後から見ると簡単に感じるのだろうか?
そして単語は夜からやると夜更かしし過ぎるので注意ですね😂#英語学習 #カランメソッド #ネイティブキャンプ
— waka@英語・海外あれこれ (@waka97948831) April 14, 2021
いくらカランメソッドが1つのトピックについて3回は復習できるようにプログラムされているとしても、ステージ5やステージ6からは無駄に長い文章が多いです。
特に英語文法の説明をする文章に至っては「必要ないでしょ?」とイラつくどころの話ではありません。
それらの文章を頭に残して、使いこなせるように身に着けるには3回の復習では全く足りませんね。
ステージ12まで制覇を目指して頑張れば頑張るほど早期の英語ペラペラは遠ざかります。
カランメソッドをステージ12までするメリット
カランメソッドをステージ12までやり遂げればこのようなメリットがあります。
・たくさんの英語表現を学べる
・単語力が身に付く(約5,000個)
・TOEICリスニングなら450くらいは取れるようになる
実際にリスニング力は相当上がりますからね。
でも、ステージ12まで1周やったところで会話では使えるレベルで身に付きませんよ。
カランメソッドのステージ7以上は話せるようになった人向け
カランメソッドのステージ7以上は、カランメソッドを始める段階ですでにある程度英会話ができる人向けです。
例えば・・・
英語が話せる人が英語力をキープするため。
新しい表現を身に着けるため。
そういった練習をする応用的な内容になっています。
それを英会話の基礎が身についていない人がしても意味ありません。
学習容量がオーバーロード(過負荷)になってしまうだけで、デメリットにしかなりません。
何が言いたいかと言えば・・・
ステージ12まで終わらせれば英語がペラペラになれるのかどうか悩んでいるのであれば、迷うこと無くストップして大丈夫です。
カランでステージ12を目指すよりも、ステージ1からステージ4を慣れるまで繰り返しながら並行して話すための学習をしましょう。
カランメソッドはステージ4まであれば日常会話ができる
日常英会話がペラペラと話せない人がすることは新しい知識を増やすことではありません。
まずはステージ4までのような基礎的な部分を簡単に話せるようになることに集中することです。
多くの人がそれが出来ていないのに面白くないからとステージ12まで終えることを目的します。
身に付いてないのに先へ先へ進んでしまうから、いつまで経ってもペラペラになれないという訳です。
しかも、無理して先に進むので相当厳しいですし、やる気もなくして挫折もします。
カランメソッドはステージ4までを使いこなせるようになれば、本当に簡単な英会話が出来るようになります。
むしろ、初心者が一刻も早く簡単な英会話を身に着けたいのであればステージ1とステージ2だけでも良いくらいですね。
ステージ1をからステージ4を徹底的に繰り返して、並行してSide by Sideもやっていましたね。
本当に突然でしたが先生や非ネイティブが話す英語であればすべて聞き取れるようになって嬉しかったですよ。
それからは簡単な日常会話で困ることは無くなりました。
大事なのは教科書を終わらせることではなく、話せるようになることですからね。
カランメソッドでペラペラに話せるようにならないならどうする?
そうであれば、私が次の段階におすすめするのは写真やトピックを使ったカンバセーションです。
トピックを使ったカンバセーションとは、まずは写真を見て思ったことや何が写っているかでも良いので話せるだけ話す。
話した内容について修正してもらったり、自分の意見として話せるようにしてもらうことが目的ですね。
自分が作りきれない英語を先生と話すことによって、論理的に話せるようにしてもらうことができるようになります。
例えば、 QQ English
どちらも各種レベルが設定されているので、カランのステージ4程度まで終わらせている初中級レベルであれば問題ないでしょう。
こちらはQQ Englishの動画です。
写真やイラストの詳細を説明する練習は「TOEICスピーキング」などにも使われるので試験対策にもなりますね。
瞬間的に話せる対応力を身につける
私が語学学校でたくさんの留学生と関わって分かったことはみなさん「話せるタイミングで話さない」ということです。
「英語がペラペラ話せるようになりたい」
と言う割には、「話す機会」が巡ってきても、ダンマリを決め込んでしまいます。
もちろん・・・
「うまく話せないから」
「間違うと恥ずかしいから」
「話していいか分からないから」
という理由はあるでしょう。
しかし「そのタイミングで話さないとずっと話せないですよ?」という人の方が圧倒的に多いですね。
例えば、本題の前に少し会話をするスモールトークや数十秒で大事なことを簡潔に伝えるエレベータートークなども同じです。
まずは最初の段階として、トピックを使った練習でその瞬間に目にしたことや感じたことについて、スムーズに話せる練習をしておくのがおすすめです。
まとめ
これから英語を始めようとする人が、カランのステージ12を目指すのはどう考えても非効率です。
カランのステージ4まで反復して頑張りつつ並行してトピックカンバセーションを入れる。
それに慣れてきたら、カランメソッドを卒業して次の段階に進んだ方が圧倒的に効率が良いのでおすすめです。
実際にはどのステージでも日常的に使える英語はたくさん入っています。
あくまで最短距離を目指すのであればステージ12までする必要はないので、必要なことだけやって少しでも早く英会話デビューをしましょうというお話でした。