最近、チラホラと入国拒否の話を聞きますね。
これまではまったく問題ありませんでしたが、私の知人友人からも入国審査で手間取った話が入るようになってきました。
ここでは、フィリピンに長期滞在している人やこれから長期滞在しようと考えている人に入国時の注意点と対策方法についてまとめています。
フィリピンの入国審査が厳しくなっている
先に結論から言ってしまえば、2019年半ばからフィリピンの入国審査が厳しくなっているのは事実です。
特に、マニラで中国人の大量不法就労や2019年11月に日本人の詐欺グループ
が捕まって以降は厳しくなっているようですね。マニラには他にも捕まるべき人が大量にいるはずですので、今後はそれなりに影響するかも知れません。
私も年間4回~5回はマニラやセブの入国審査を通っていますが、これまで何も言われなかったのに最近は通る度にとがめられるような口調で質問されることが増えました。
と言っても、私の場合はワーキングVISAのスタンプがあったり、観光ビザで何度も出入国を繰り返していることがパスポートですぐにバレるために聞かれるだけですけどね。
留学生は入国審査で学校情報を用意しておけば大丈夫
フィリピンで数週間から数ヶ月も滞在する留学生は気になるかも知れませんが、留学生はまず間違いなく問題ありません。
留学生の場合は、入国の際に「帰国便のチケット」「学校の住所、電話番号」くらいを手元に用意しておけば大丈夫です。
フィリピン留学でも「帰国便のチケットは4週間以内にする」というような情報が流れていますが、留学生はそんなことを気にする必要はありません。
これまでも私が関わった留学生で、3ヶ月でも6ヶ月でも入国拒否された人は1人もいません。
そもそも、パスポートを見てフィリピンへの渡航歴が無い人には質問や帰国便のチケットを見せろなんて言うことも相当挙動不審でもない限りほぼ無いので安心して下さい。
ただし、キャセイパシフィックのように4週間以内の帰国便のチケットが無いと搭乗拒否する航空会社もあるので、素直にフィリピンエアーかセブパシフィックを利用しましょう。
出国用の捨てチケットは近い日程で用意する
留学生は問題ありませんが、観光ビザを使ってフィリピンで生活している人やノマド的にフィリピンに海外移住しようと考えている人は今後注意しないといけません。
私もこれまではフィリピンから出国するためのチケットを本当に利用する3ヶ月先などで入国していました。
しかし、今後は入国から10日以内程度で出国用の捨てチケットを別に用意して入国しないと入国拒否される危険が大きくなってきましたね。
この捨てチケットについては、2週間以内が良いとか4週間以内であれば良いとかいろんな噂があります。
正確に言えばフィリピンのイミグレーションのサイトを見ても観光客に必要なのは「Validly-issued return ticket.」と記載されているだけです。
ただ、観光で入国するのであれば普通は長くても1週間くらいですよね。
留学生以外で、2ヶ月も3ヶ月も滞在しようとするのは仕事を探しにきた人や生活しようとしている人になってしまうので入国拒否されても仕方ありません。
フィリピンの入国審査では審査官をチェック
フィリピンの入国審査では近日の出国用チケットだけでなく注意すべき点があります。
仕事ができそうで、しっかりとしてそうな男性や女性ほど、無駄に入国審査が厳しくなる傾向にあります。
特に、フィリピン人の男性は能力を周囲に誇示したがるので避けた方が良いですね。
女性でも30代以上ほどになると管理職的な立場な人がいて、そういった人に当たると厳しくなってしまいます。
マニラのイミグレーションでは太った審査官はお小遣い欲しさにケチを付ける可能性があるので避けた方が良いと言われていますね。
私の場合は、必ず審査官の中で一番細身で若い女性に愛想よく笑顔で対応するようにしています。
長期間滞在する人の場合はどこかに部屋を借りていたり、友達の家があったりするかも知れません。
しかし、入国の際はホテル名にしておいた方が安全ですね。
他の国でも同じですが、友達の家に滞在するというと入国拒否に近づいてしまいます。
予約をとっていないにしても、ホテルの名前と住所だけは控えておいた方が良いですよ。
賄賂で切り抜けるのは止めた方が良い
フィリピン関係のブログを見ていると、パスポートに500ペソや1,000ペソを挟んで渡せば大丈夫というような事が書かれています。
しかし、ハッキリ言って「何年前の話してるの?」と思ってしまいますね。
実際にフィリピンはまだまだ賄賂で切り抜けられる場面が多々ありますが、今どき入国審査でお金を挟んで渡したりすると普通に捕まる可能性があります。
数年前マニラでは空港係員が荷物に弾丸を仕込んで、そこからいちゃもんをつけてお金をむしり取るということが多発していましたが、それと入国審査管はまったく別の話ですね。
2015年位までであれば賄賂作戦は通用したかも知れませんが、2016年にドゥテルテ大統領が就任してからは、不正がバレると職員もかなりひどい目に遭います。
1,000ペソ程度よりも、不正する人を捕まえた方が褒められる可能性があり、下手をすると見せしめで本当に捕まる可能性があるので止めておいた方が懸命です。
まとめ
フィリピンでの入国審査の注意点としては・・・
留学生は「学校の住所、電話番号」と「出国用のチケット」を用意しておく。
長期滞在者は「近日の出国用チケット」と「ホテル名の滞在先」を用意して、出来る限り若い女性の審査官を選ぶ。
個人的にはこのような感じで質問があっても乗り切っていますが、正直に言えば最終的には運としか言いようがありませんね。
入国さえしてしまえば、ビザを延長しながら1年位は平気で滞在できますよ。