フィリピンのセブ島で留学をしてから海外移住の候補として生活費の安いセブを選ぶことは良くある話です。
しかし、日本の給料で働けるノマドワーカーであれば良いですが、セブへ来て仕事をしようと考えている海外移住希望の人達が仕事を探す時に出会う現実はセブでの給与水準の低さです。
今回はそんなセブ島で生きていく為の最底辺の生活費がいくら必要かについて、フィリピンに住んで合計6年以上になる私の経験からご紹介しましょう。
海外移住でセブ島に住む最底辺の生活費
セブ島だけではありませんが、フィリピンは観光VISAで長期滞在もできますし、35歳を越えていれば永住ビザも非常に簡単に取得できる海外移住者に取ってはとても優しい国です。
仕事や給与を選ばなければ30代~40代の未経験者を雇用してくれる会社もありますし、ある程度英語ができればたくさんある語学学校のどこかで働く事もできるでしょう。
マニラ圏であれば、80,000ペソ(160,000円)ほどからの仕事がありますが、セブでは語学学校などで労働を対価に無料で滞在したいという人がひっきりなしに訪れるので給料はなかなか上がりません。
セブ島で借りられる最低の家賃はどれくらい?
例えば、セブ島で現地採用されて月に10万円の給料でも、無料の寮などがある語学学校などであればほぼ丸々手元に残るので良いです。
しかし「学校の寮に済む=24時間仕事」という悲惨な目に遭うのは高確率で決定です。
生徒と一緒に住んでいるということは何かある度に頼られてしまうので、気持ちが休む暇がなくなってしまいます。
寮がない会社や外での居住を選べる会社であれば、アパートなどを借りることになります。
家賃の相場としては、日本人が耐えられるレベル、安全性を保てるレベルであれば月に30,000円は家賃に必要ですね。
最底辺の暮らしをするのであれば、一般のフィリピン人が住む1.5m×2.5m程度の窓なしボーディングが月1,500ペソ~2,000ペソ(約3,000円~4,000円)で借りることができます。
大学を出て語学学校の先生をしているレベルのフィリピン人の給与が月に25,000円~30,000円で、それくらいの給料を貰っている人が一人暮らしをするための部屋になります。
ちょっと知り合った人に紹介してもらえば異常に安い部屋はすぐに見つかりますが、日本人が生活するには危ないから貸したくないという良心的なオーナーもいます。
格安部屋のセキュリティ的には入居から数ヶ月経って日本人の部屋に泥棒が入らなければ超ラッキーな感じですので、部屋に金目のものは一切置けません。
それでも、最底辺レベルであれば水道・光熱費込みで6,000円もあれば十分でしょう。
セブ島での食費は?最底辺の海外移住生活
セブ島で一人暮らしをする場合、安いボーディングハウスにはキッチンが無いのが当たり前なので、ほぼすべての食事を道端にある食堂などで済ませることになります。
食堂の姿をしているお店であれば、おかずが1品25ペソから40ペソ、ライス1杯15ペソ程度ですので、1食に掛かる食費は100円から150円ほどあれば大丈夫です。
道端にある屋台?とも呼べないスタンドであればおかずとご飯で30ペソ(約60円)程度からいけます。
これはフィリピン人のソウルフードと言われるファストフードのジョリビーにあるセットで、100ペソ(約200円)ですが、どちらかと言えば贅沢品です。
例えば一般的な最底辺の1日の食費はこれくらいです。
・朝食は1個2ペソ~5ペソのパンを3つ程で15ペソ+インスタントコーヒー5ペソ
・昼食は道端の屋台で30ペソから40ペソ、または1袋8ペソのラーメンとご飯で30ペソ以内
・夕食は食堂でおかず1品とライス1つ半で60ペソ程
一般的な仕事をしているフィリピン人の場合は食費として1日100ペソ~150ペソ程度が普通です。
日本人でも、最底辺生活をしている人は1日3食で100ペソレベルにしている人もいますので、月に3,000ペソ(6,000円)あればフィリピン人レベルで生きることはできます。
と言っても、そのレベルでもフィリピン人としてはかなりマシな生活をしているレベルです。
セブに海外移住した人の多くは1年続かない
セブで仕事をするホトンドの人が1年経たずに今後の生活に不安を持って、セブ生活を諦めてしまいますね。
ズルズルとしがみついている人はだいたい35歳前後以上の人で、そのまま日本に帰っても暗い人生が見えているのでセブでなんとかならないかと路頭に迷っている人達です。
私の経験上で言えば、現地採用されたとしても1年以上仕事を続ける人は10人に2~3人もいません。
何故かと言えば、フィリピンで雇用される日本人は日本人としての「社畜的な」働きを期待されています。
そうでなければ、給料が要らないインターン、もしくは給料が3分の1以下で済むフィリピン人を3人雇った方が良いですからね。
フィリピンだし、給料が安いから仕事も楽だろうと安易に考える人が多すぎます。
同じ職場で3年以上などになると間違い無くそれだけで古株です。
同じ現地採用者でも比較的給与が良い会社で2年~3年働いていてれば月に15万円程貰っている人もいますので、フィリピンならかなり楽になりますね。
15万円貰っていれば、月の生活費に5万回しても10万貯金できるということなので、思ったよりも余裕のある生活ができますよ。
お金がない海外移住は生活レベルを落とせるかどうか
日本人からすればセブ島での初任給は月10万円ほどというと安すぎる給料ですが、フィリピン人からすれば3倍以上です。
フィリピン人であれば1ヶ月の給料が全く手元に残らないレベルですが、日本人がフィリピン人のように生活すれば、生活費として月に50,000円出しても、残金50,000円で余裕でやっていけます。
毎月手元に50,000円残ると考えれば、日本でもそれなりの仕事になりますよね。
言ってしまえば、家賃と食費で月に50,000円レベルであれば十分に生活可能ですので、月給10万の現地採用でもフィリピン人と結婚して現地で生きて行くことはできます。
フィリピン人からすれば月給10万の旦那さんや奥さんなら大当たりですからね。
要は、現地の生活レベルまで落とせる自信が無い人は、海外移住なんてしない、もしくは現地採用以外の収入を得る方法を見つけてから移住した方が良いということです。
どちらにしても、1ヶ月15万程度で寮・3食・英語の勉強付きで生活ができる語学学校などで生活してみてセブが合うかどうか確かめてみると良いですね。
海外移住に向けてセブで格安留学と0円留学
本気で英語だけを勉強したい人にはおすすめしませんが、アジア圏での移住を考えているのであればフィリピンのセブ島で0円留学をしてみるのも1つの手段です。
セブの語学学校NILSで提供されている0円留学は、授業料と滞在費が免除される代わりにニルス関連の職場で働くという海外インターンシップです。
海外生活体験、海外就業体験、英語学習またはIT技術を学べるという海外移住者には嬉しいサービスですね。
または、NILSであれば1ヶ月10万円以内で語学留学も出来るので、英語の勉強を中心にしたいのであれば留学生として住んでみるのも悪くありませんね。
費用を抑えて海外移住をお試しする
海外ノマドとして生活できるスキルを身に着ける
私が海外移住に1番オススメな方法は、海外ノマドにトライしてみることです。
海外ノマドというと「すごいスキルを持ったIT系の人」しかできないというイメージで見られていますが、全然そんなことはありません。
プログラミングスクールで勉強すれば早い人なら3ヶ月もあれば、フリーランスとして簡単な仕事ができるようになります。
誰でもチャレンジできるWEBライターなら仕事に慣れれば月に10万や15万を稼ぐことは難しくありません。
さらに、ブログで6ヶ月から1年も頑張れば5万~10万ほどの収入を得ることもできます。
海外ノマドとしてネットの世界だけで収入を得ることは、そう難しいことではありませんので、現地採用として安い給料で働くよりも全然おすすめですよ。