英語の学習法には色々ありますが、その中でも中級者レベルから効果が非常に高い学習法がシャドーイングです。
しかし、先にネタバレをしてしまうと、シャドーイングはある程度話せるようになった中級者以上向けの練習方法です。
中級者レベル以上の人が英語がペラペラに話せるようになるためにかなり効果的な方法なのですが、英語の初心者にはシャドーイングは難しいですね。
ここでは、シャドーイングの効果的なやり方についてチェックしてみましょう。
英語のシャドーイングは難しい
英語のシャドーイングは、英語の通訳者などが行う訓練方法ですが、その名の通り聞こえてくる英文を影のように追いかけて話す練習方法ですです。
簡単に言えば、誰かが話していることをリアルタイムで真似して話すということですね。
シャドーイングは本当にスピーキングやリスニングに有効で、何度もしっかりと真似して繰り返すことで、確実にスピーキング力、リスニング力が身につきます。
もう一つまだやり方がよくわかってない人は、適当な日本語の動画を見てその人が話していることをまるまる真似して話してみて下さい。
日本語であれば、初めて見た動画でも簡単に真似して話すことができると思いますが、シャドーイングは、それを英語でするだけの訓練方法です。
しかし、日本語では簡単でも、これから英語を始める初心者がシャドーイングをして難しいのは当たり前ですし、初心者が普通のシャドーイングで練習しても効果なしで当たり前です。
リスニングができないとシャドーイングはできない
聞こえてくる英文の真似をするだけと方法を言うのは簡単ですが、行うのはかなり難しいので初心者にはまったく向いていません。
聞こえた英文を真似すると言っても、全く何を言ってるか分からないぐらい聴き取れていないことを一生懸命練習しても意味がありません。
本当のやり方でシャドーイングをするのであれば、TOEICのリスニングであれば350点ぐらいのリスニング力は欲しいですね。
初心者の場合はまずは基礎のリスニング力を上げて、 TOEIC などの試験で出てくる音源であればよく理解できなくても音としては全て聞き取れるくらいになってからシャドーイングをしましょう。
まずは、受けるレッスンがそのままシャドーイングになっているカランメソッドやDMEメソッドなど、自然にリスニング力をつけることができるのでおすすめです。
TOEICでシャドーイングは難しい?
TOEICの教材はシャドーイングに難しいと思われがちですが、シャドーイングの教材にTOEICのリスニング音源もおすすめですね。
TOEICの音源は日本人にとってギリギリ聞きやすいスピードなので、シャドーイングに使いやすいのは間違いありません。
TOEICの音源で練習しておけば、TOEICリスニングに慣れることもできるので、練習ついでにスコアアップも狙えますね。
ただ、内容が面白くないのでTOEICに興味がない人にはお勧めしません。
シャドーイングのやり方
まず、シャドーイングのやり方としては、シャドーイングに選ぶ音源は自分が興味のある題材を選ぶといいでしょう。
シャドーイングは何度も何度も繰り返す練習なのであまり楽しくありませんからね。
自分の趣味の話や仕事の話など、日常生活に置き換えてそのまま使えるような内容であれば、どれだけ時間をかけても無駄にはなりませんし、会話の持ちネタが増えるのでおすすめです。
よく使われるのはTEDトークなどの音源ですが、好きな映画やドラマなどでもいいですしょう。
ただ、シャドーイングに使う題材はあまり長くても時間がかかりすぎるので、最初は話している時間が1分程度の音源で良いでしょう。
シャドーイングの流れ
まずは簡単に、シャドーイングの流れを見てみましょう。
1.字幕を見ながら動画を見る
2.字幕を見ながら1文づつ聞き取れるか確認する
3.字幕を見ながら2~3文つづ真似をする
4.字幕を消して1文づつ真似をする
5.字幕を消して、通して真似をする
1.字幕を見ながら動画を見る
とりあえず最初は、どんな内容を話しているのか2~3回見て確認しましょう。
ネイティブの音源を使っていれば簡単な英語でも聞き取れないのは当たり前なので、それほど意識する必要はありません。
そういった聞こえない音を聞こえるようにするための訓練でもあるので、あまり簡単なものを使うのもよくないですね。
2.字幕を見ながら1文づつ聞き取れるか確認する
ここでは、字幕を見ながらでいいので1文ずつ音声を止めながら、内容を確認します。
字幕を見ながら、1文ずつ何度も繰り返し聞いて内容をしっかり自分の中に落とし込みましょう。
3.字幕を見ながら2~3文つづ真似をする
次に字幕を見ながらでいいので、2~3文つづに区切ってシャドーイングします。
慌てる必要はないので少しできた程度で先に進まずに、出来るまでしっかりとやりこむようにしてください。
4.字幕を消して1文づつ真似をする
次は字幕を消して1文ずつシャドーイングします。
ここでついていけないと最終的には意味がないので、 まず字幕を消した状態で一部ずつ着いていけるように頑張ってください。
できるのであればこの段階で2~3文つづ区切っても構いません。
5.字幕を消して、通して真似をする
次は字幕を消した状態で、通しでシャドーイングを行います。
後はもう何度も完璧になるまで練習するだけですね。
シャドーイングの効果的なやり方
シャドーイングで効果的なやり方をするのに大事な部分はただ聞こえた声を真似するだけではないということです。
シャドーイングをするのであれば、完全にその人になりきるということが重要です。
その人のアクセント、リズム、声のトーン、語尾の上げ下げなどを真似することも大事ですし、 どういった感情で話しているかという部分まで真似するとより良いですね。
他にも、息継ぎの場所なども全て取り入れましょう。
そうすることによって、よりネイティブの音を聞き取る訓練になりますし、ネイティブ特有の話し方が身に付きます。
小さな声でブツブツ言うようなシャドーイングでは効果なしになってしまいますので注意しましょう。
シャドーイング・まとめ
シャドーイングの練習を人前でする人はなかなかいないと思いますので、気にせずその人になりきった気分で本気で取り組むと良いですね。
特にシャドーイングは英会話スクールなどで受ける授業とは違って、常に自分のターンですので学習効率も最強です。
ただ、先にもお伝えしたように、いくら効果が高いからといっても初心者の人がやってもあまり効果はありませんので、まずはアプリやオンライン英会話で短文の反復練習から始めましょう。