中学英語だけでペラペラは無理なのに、どうして多くの人が中学英語だけで英語は話せるというのでしょうか。
ここでは、中学文法を使えば日常生活の英語には困らない理由と中学英語だけではペラペラにならない理由をご紹介します。
中学文法を使えば日常生活の英語には困らない
中学文法を理解していれば日常生活の英会話には困らないことは本当です。
海外一人旅、バックパッカーとして世界一周、海外での買い物、友達とのちょっとしたやり取りなど全て問題ありません。
しかし、現実的な話をすればあくまで生活には困らないレベルです。
英語を使って深い話をしたり、知り合った外国人と軽いトークを弾ませるようなことは、その場の勢いで人を楽しませることができるくらいのコミュニケーション能力が無いと中学英語では無理です。
中学英語だけで英語がペラペラになるの?
中学文法だけでも英語がペラペラ風になることは出来ますが、中学英語だけでは語彙力が圧倒的に足りません。
現在、日本では小学校から中学校を卒業するまでに純粋な学校の授業から約3,000語の英単語を身につけられるような学習内容になっています。
3000語というとそれなりの数のような気がしますが、ネイティブレベルで考えると「4歳児以下」の語彙力になります。
ネイティブが4歳で身につける語彙力は約5000語と言われています。
しかし、日本人は小学校から中学校までの義務教育の中で、9年も掛けて3000語を身につける訳です。
しかも、ネイティブのように使いこなせる語彙力ではなく、ただテストの点を取るための知識としての3000語です。
中学英語にはスラングがない
もう一つの理由は、中学英語にはスラングが無いということです。
これは中学英語だけに限りませんが、基本的に英語を教えるような学校では「スラング=悪い言葉」「スラング=使わない方が良い言葉」として考えられているので、ホトンドの英語学習者がスラングを使用できるレベルで学ぶことがありません。
スラングを使うか使わないかは別として、知識として知る必要がありますし、使い方や使う場面も知っておかないと相手が使った時にどういう反応をするべきか分かりません。
特にネイティブスピーカーなどはスラングを使いまくりますので、良い意味で使ったのか、悪い意味で使ったのか、ただの冗談で使ったのか理解できないと本当に困りますね。
中学英語だけではニュースや新聞は理解できない
ネイティブと言っても、コミュニケーション能力が高い人ほど相手のレベルに合わせて話すことができるので、話すことは出来なくても慣れてしまえば聞き取ることは問題無くなります。
しかし、ニュースや新聞ではネイティブ向けに容赦ないレベルの英語が使われていますので、中学英語レベルでは聞き取る事もできませんし、聞き取れても意味が理解できないのが当たり前になります。
これも語彙力が大きく関わってきますが、難しい言い回しや文法などは中学レベル以上の文法学習や多読などで数をこなしていかないといつまで経っても対応できません。
ニュースを聞き取れるようになりたいのであれば、同じニュース番組を毎日見ながら使われている英語のパターンやニュース向けの単語が理解できるように頑張るしかありませんね。
中学英語でネイティブとの会話をこなす方法
中学英語でネイティブとの会話をこなすには「語彙力8000語」「言い換え英語」を身につけることが目安になります。
語彙力8000語はそのままですが、だいたいこのレベルの語彙力が身につけばニュースや新聞を読んでも内容は理解できますし、ネイティブが日常的に使う単語で分からないということは少なくなりますね。
言い換え英語は、単語や言い回しが思いつかない時にどのように言い換えて使えるようになるかという方法です。
要は、大人の言葉を幼稚園児にわかりやすく伝えるように言い換えるということですね。
普段から言い換えを練習していると、頭の切り替えが早くなるので、話したいのに話せないということが大幅に減るようになりますよ。
まとめ
中学英語でも一定レベルまでは話せるようになりますが、実際にそのレベルになると「全然英語なんて話せない」と思ってしまうのが普通です。
英語は伝われば良いと割り切っていても「かっこよく話せるようになりたい」「ペラペラになりたい」というのが本心でしょう。
私も、特に英語では困っていませんが、少しでもカッコいいアクセントやイントネーションを身に着けたいですし、日本人学習者が聞いても理解できないようなスピードでネイティブとやり取りして「おぉー凄い!」と思われたいですからね。
まずは中学英語で良いですが、それで良いと誤魔化されないように目標は高く持った方が英語は伸びやすいですよ。