こんにちは。
カランメソッドとの出会いがきっかけで英語力0から英語が話せるようになり、語学学校でマネージャーとなってからはカランなどのダイレクトメソッドを勧めまくっていたロクです。
カランメソッドはある程度の中学3年間の英文法を身に着けた人がすれば、本当に短期間で英会話の基礎を身に着けられるとても効率の良い学習メソッドです。
私がマネージャーをしていた語学学校でもたくさんの留学生がカランメソッドを受講していましたね。
カランは「普通の授業と違って、集中しすぎて頭が疲れる」と好評でした。
フィリピンで多くの学校を視察した私の経験から言っても、カランメソッドなどのダイレクトメソッドほど初心者の基礎力アップに即効性のある学習法はありません。
しかし。
結論から言えば、残念ながら「カランメソッドで英語がペラペラと話せるようになる」ということはありません。
英語力UPにとても効果があるのに英語がペラペラにはならないって矛盾してますよね。
ここでは、どうしてカランメソッドでは英語がペラペラと話せるようにならないのかについてまとめてみました。
●カランメソッドでは英語がペラペラにはならない
●教科書に自分の話したい英語は載っていない
●ペラペラになるには話題作りが重要
カランメソッドで英語が話せるようになる?
この記事に辿り着いたということは・・・
こんな人もいるのではないでしょうか?
しかし、残念ながらカランメソッドはどれだけ頑張っても英語はペラペラにはなりません。
なぜかと言えば、カランメソッドはあくまで英語の基礎力を作って、最速で簡単なことだけ話せるようになるための学習法(メソッド)だからです。
英会話の土台になる基礎文法英語を使えるようにする
基本的に、カランメソッドに出てくる英文は中学文法の教材に出てくるような基礎中の基礎的な英文から高校レベルの文法を使った英文が使われています。
しかし、カランメソッドに掲載されている英文には、英会話的な要素はあまりありません。
むしろ、こんな質問誰がするの?というような例文が多いくらいです。
なぜかと言えば、カランメソッドは「基礎文法レベルの短文を瞬発的に使えるようにする」そのためだけの作りになっているからです。
要は基礎の基礎を最短で話せるようになるために、徹底的な反復練習で身につけるレッスンということです。
例えば、カランメソッドをすれば超初心者でも簡単にできるようになることと言えば・・・
あなた:Could you call a taxi for me?(タクシー読んでもらえますか?)
フロント:OK. What’s your room number?(あなたの部屋番号は?)
あなた:My room number is 201. (部屋番号は201です。)
こういった短文のやりとりを英会話だと言うのであれば、カランメソッドだけでも十分に話せるようになります。
カランメソッドのステージ1~ステージ2を使って練習するだけで、誰でもすぐに出来るようになるでしょう。
しかし、これが本当に英会話なのかと言われるとちょっと違いますよね。
これはどちらかと言えば「簡単な旅行英語」の部類に入ります。
ペラペラと自由に話せる英会話というのは、こんな決まりきったフレーズのやり取りをするトラベル英語では無いはずです。
では、英会話ができるってどういったことなのでしょう?
学習教材に自分が話したいことはない
自由に英語が話せるようになる英会話と言えばやはり、自分が思ったことや考えたことを英語でそのまま話せるということです。
例えばあまり連絡をくれない彼氏に怒る女性の場合・・・
いつ最後に話したか覚えてる??メッセージもろくにくれないわよね!
Do you remember when we spoke the last time?You don’t even text me so often.
多少意訳が入っていますが、このようなことを瞬間的にスラスラっと感情込めて話せるようになれば英語がペラペラだと言えると思います。
こういった英語は外国人の彼氏や彼女を持てば日常的に使うようになるのですぐに身につく簡単なものですけどね。
しかし、問題はそんな英語は学習教材の例文には掲載されていないということです。
カランメソッドだけでなく、どんな教材にも自分が話したいことをそのまま掲載しているような教材はありません。
自分の頭の中にある話したいことは、自分以外の誰にも表現できないのです。
ただ、だったらカランは無駄かと言えばそうではありません。
先にも書いたようにまずは基礎英語を使える土台作りをカランメソッドですることは非常に有効です。
構文(公式)を使った英語が使いこなせるようにならなければ、応用として使えるようにならないからです。
例えば、自由に考えて話せるようになりたいからとフリートークの授業を受ける人がいます。
しかし、英会話の基礎があるから自由に話すための「フリートーク」の授業に意味があります。
その基礎が無い人が応用である「フリートーク」的な授業をどれだけ受けても無意味です。
日本人の英語の弱点「特に話すことがない」を鍛える
私が海外生活をしていて良く目にする光景は「話すことがない日本人」です。
例えば語学学校では・・・
というような軽い質問を受けることが多々あります。
そんな時に日本人のほとんどが・・・
と話してしまって、会話を終わらせてしまいますね。
せっかく会話を振ってくれているのにこのような返しをしてしまう人は英会話が伸びるようなこともありません。
そして、会話をしないつまらない人と認定されて友達になることもできません。
大きな勘違いとして、英語が話せるようになれば外国人と話せると思っている人が多いですが、外国人の方も話したい人は選びます。
よほどコミュニケーション能力が高く無ければ、外国で生活していても誰も話してくれません。
英会話を上達させたいのであれば、自分が興味があることだけでなく「交友関係を作りたい人」が興味のあることでも軽く話せるようになることが大事なポイントですね。
トピックを使ったカンバセーションとは、まずは写真を見て思ったことや何が写っているかでも良いので話せるだけ話す。
話した内容について修正してもらったり、自分の意見として話せるようにしてもらうことが目的ですね。
自分が作りきれない英語を先生と話すことによって、論理的に話せるようにしてもらうことができるようになります。
例えば、 QQ English
どちらも各種レベルが設定されているので、カランのステージ4程度まで終わらせている初中級レベルであれば問題ないでしょう。
こちらはQQ Englishの動画です。
写真やイラストの詳細を説明する練習は「TOEICスピーキング」などにも使われるので試験対策にもなりますね。
英語を書くことで話すことができる
ここでなぜライティングが出てくるかと言えば「書けないことは話せない」からです。
英語を書くこともアウトプット
頭に思い浮かんだことを話すスピーキングでのアウトプットと、頭に思い浮かんだこと書くライティングは方法が違うだけで、同じアウトプットです。
例えば、スピーキングはその場にいる話の流れや相手の協力で、どれだけ英語が間違っていても誤魔化しながら進めることができます。
しかし、ライティングでは間違いは間違いです。
気持ちや状況なども正確に書かないと、何も状況を知らずに読んだ人には伝わりません。
読んだ人に正確に伝わるように書けるライティング力を身につければ、次は書くのではなくスムーズに話せるようにひたすら練習するだけです。
そこまですれば、あとはオンライン英会話や英語のコミュニティなどで英語を使える環境に身を置くだけということですね。
要は、人前で話なれていない人が結婚式などで5分のスピーチを頼まれたとすると、どのような話をするか一生懸命考えて文章を作るはずです。
例えば・・・
内容が面白いか?
ツマラナイ話ではないか?
最低でもこれらの内容を考えて、しっかりと練習してからスピーチ本番に望もうとしますよね。
それとやることは同じです。
まずは、カランメソッドなどで会話の基礎能力を上げる練習をする。
次にトピックカンバセーションで、日常のスピーキングでちょっとした話題に困らないレベルまで会話力を上げる。
最終段階として、ライティング学習を始めることはスピーキング力を一段階・二段階上げるのに非常に効果的です。
無料体験は入学金不要・教材費不要で損することはありません。