オーストラリア、カナダ、フィリピンでも留学費用の支払いにドル建てを指定する学校もありますね。
海外送金で送金手数料が格段に安いトランスファーワイズが使えれば良いのですが、トランスファーワイズでもアメリカ以外にドル建て送金する場合は銀行なみに手数料が高くなります。
そこで、私が探した中でドル建て送金に利用した楽天銀行が便利だったのでまとめてみました。
アメリカ以外にドル建てで海外送金なら楽天銀行
少し前にフィリピンのある会社と仕事上の契約をしたのはいいのですが、その会社に支払う手数料が「フィリピンの銀行へドル建てで送金する」ということで、いろいろと調べてみました。
私はフィリピンに住んでいるのでフィリピンに銀行口座がありますし、普通にペソ建てであれば簡単な話だったのですが、ドル建てということで初めての経験でしたね。
そして、いろいろと調べた中で、一番簡単にアメリカ以外の国にドル建てで送金できるのが楽天銀行の海外送金でした。
楽天銀行で海外送金をするには口座が必要
当たり前ですが楽天銀行を利用して海外送金する場合は、楽天銀行に口座を持っていないといけません。
楽天銀行は、楽天会員であれば楽天にある個人データを使って簡単に登録することができますし、もちろん会員ではなくてもフォームに記入するだけなので誰でもできます。
●口座開設に必要なもの
・運転免許証
・マイナンバーカード
・ パスポート
・在留カード
など、顔写真と住所が含まれている本人確認用の書類が必要です。
運転免許証とマイナンバーカードであればどちらの場合は、スマホアプリを使って送信すれば口座開設も早くなります。
普通口座の開設にはスマホアプリを使えば2日~2週間ほどです。
楽天銀行の海外送金は別途申し込みが必要
楽天銀行で海外送金する場合は、海外送金の申し込みが別途必要です。
これも楽天銀行のホームページから簡単に申し込みをすることができ、私の場合は申し込みから2日で海外送金を出来るようになりました。
海外送金の申し込みには本人確認資料として「運転免許証」などの身分証明と「マイナンバーカード」の提出が必要になります。
これも同じくスマホアプリでできるので簡単ですね。
個人的には最初の口座登録でできれば楽だと思いますが、海外送金はどの銀行でも色々手間暇かかるので仕方ないでしょう。
楽天銀行の海外送金手数料
画像:https://www.rakuten-bank.co.jp/geo/remittance/charge/
楽天銀行の海外送金手数料は基本が750円です。
そこから、外貨で送金するのか、円のまま送金するのかで手数料が変わります。
今回はドル建てで送金する流れなので、外貨で送金するということになりますね。
海外送金には中継銀行手数料に1000円必要になりますので、これが送金人負担になるか、受取人負担になるかでも手数料が変わります。
海外送金でかかる為替レートの隠れコスト
海外送金には、海外送金手数料とは別で必要になる為替レート差による隠れた手数料があります。
要は、送金を依頼する時に日本円から米ドルに両替する時のレートが、どれぐらいに設定されているかで海外送金手数料が安いか高いかは決まります。
例えば海外送金手数料が500円で済む PayPal を手数料が安いからと利用する人がいますが、 PayPal はて為替レートが非常に悪いので、他の送金方法よりもかなり高くなります。
こういった目に見えない手数料のことを隠れコストと呼びます。
楽天の場合、米ドルなら約1円の為替手数料がかかっています。
Yahoo レートで1ドル100円であれば、楽天銀行のレートは101円になるということですね。
海外送金で為替手数料がかからず送金手数料も非常に安いのがトランスファーワイズなのですが、残念ながらトランスファーワイズはドル建てで送金しようとすると、通常の送金方法とは異なってしまうため手数料は高くなるのでお勧めできません。
●楽天銀行での海外送金手数料のサンプル 2019/4/10の為替レート利用
Yahoo為替レート 1ドル=111.13円 | 5,000ドル分をドル建て送金した場合 |
---|---|
海外送金手数料 | 750円 |
中継銀行手数料 | 1,000円 |
楽天銀行為替レート 1ドル=112.16円 | 5,000円 |
海外送金手数料合計 | 6,750円 |
海外送金に必要になる情報
海外送金をする場合はまず受取人の登録が必要です。
受取人の登録をしてそれが確認されれば送金が可能になります。
・受取人の住所
・SWIFTコード
・銀行コード
・銀行名
・銀行の住所
・受取人口座番号
これらの正確な情報が必要になりますので、間違いのないように記入しましょう
楽天銀行の海外送金の限度額
楽天銀行はオンラインバンクなので1回の送金額は100万円が限度です。
100万円以上の送金の場合はオンラインバンクではできないので、これは銀行の窓口へ行ってするしかありません。
対象期間 ※ | 送金限度額 | |
---|---|---|
1回 | 1,000,000円 | |
1日 | 毎日0:00~24:00 | 1,000,000円 |
1ヶ月 | 毎月1日~末日 | 2,000,000円 |
1年 | 毎年1月1日~12月31日 | 5,000,000円 |
主な送金可能国(200カ国以上) | |
---|---|
China/中華人民共和国 | Singapore/シンガポール |
United States of America/アメリカ合衆国 | VietNam/ベトナム |
Hong Kong/香港 | India/インド |
Korea/韓国(大韓民国) | Philippines/フィリピン |
Taiwan/台湾 | Australia/オーストラリア |
Germany/ドイツ | Indonesia/インドネシア |
Italy/イタリア | Canada/カナダ |
United Kingdom/イギリス | New Zealand/ニュージーランド |
Thailand/タイ | Malaysia/マレーシア |
France/フランス | Nepal/ネパール |
その他の送金ゆうちょ銀行でのドル建て送金
海外送金ではよく使われるゆうちょ銀行も検討しましたが、結果としてかなり手数料が高くなることがわかりダメでした。
なぜかといえば、ゆうちょ銀行でアメリカ以外の国へドル建て送金する場合、まず送金の段階で日本円から米ドルに両替されます。
次に現地に到着してそのまま米ドルで受け取ることができればいいんですが、わざわざ一度現地に到着した段階で米ドルから現地通貨に両替されてしまいます。
そこから受け取る際にさらに米ドルに両替されてしまうので、両替を3度もしてしまうと両替時に必要になる手数料で大損をすることになります。
要はゆうちょ銀行でアメリカ以外の国へドル建て送金する場合は、送金が終るまでに3回も両替されるということですね。
まとめ
海外への送金方法はいろいろとありますが、その国の通貨で送金できるだけが一般的で、違う国の通貨で送金できて、手数料が安めというのはあまりありません。
その点、楽天銀行であれば大手銀行と比較しても手数料が安いですし、アメリカ以外の国へドル建て送金するには一番便利で簡単といえるでしょう。
もちろん、普通に海外送金するのであればトランスファーワイズ一択ですけどね。