これから英語の勉強を始めようとする初心者の人には、まず英語の文法から始めることが必須とも言えます。
そこで、ネットで販売されている英語の文法教材を評判の良いものから探していても、どれを買って良いのか分かりませんよね。
私も初心者の時にかなりの教材を購入しましたが失敗が多くて、数ページで諦めたような教材がホトンドでした。
そこで、今回は英語の初心者が買ってはいけない教材と初心者が買うべき教材をご紹介します。
優秀な教材だけど初心者は買ってはいけない本4冊
英語の初心者が話せるようになった人達に、英語の文法を勉強するにはどの教材の評判が良いか尋ねると、だいたい同じような教材をおすすめされます。
例えば、
一億人の英文法
Forest
ハートで感じる英文法
Grammar in use
などが代表的な文法の教材です。
しかし、これらはすべて英語の初心者が読んでも時間の無駄になる買ってはいけない本なんですよね。
Forest(文法本)
Forestは大学入試レベルで、本気で英語を勉強したような人が再度英語を学び直すのに役立つ教材です。
一般の文法教材で解らない細かいところのほとんどがこの参考書に記載されているので、最初からこの本を買っておけばよかったのではないかと勘違いしてしまうほどに良い教材です。
しかし、それがなぜ勘違いかと言えば、初心者が英文法の学習を始めるには「情報過多」だからです。
この教材には学習の初期段階で初心者が知らなくても良いことまで書いてあるので、読んでいるだけで時間の無駄になりますし、どんどんと深みにハマって路頭に迷うこと間違い無しですね。
Grammar in use
世界中の英語学習者の中でもかなり有名な世界的なベストセラーの文法教材です。
英語で書かれた英文法を学習する本です。
要は、英語圏の人が利用する英語の本なので、日本人にとっては国語の本ということです。
すべて英語で書かれていますが、難易度は中学から高校の英語レベルなので一通り英語を学習していれば理解できる内容です。
学校の教材では学ばないような、英語の表現を知ることのできるとても良い本です。
しかし。
あくまで一通り英語の学習をした人向けの教材ですので、英語の初心者には100%不向きです。
「英語は英語で勉強した方が良い」などと言う上級者向けの言葉に騙されないように注意しましょう。
一億人の英文法
先に紹介した、Forestと双璧を成す文法教材です。
Forestが好きか、一億人の英文法が好きかでその人の性格もちらりと見える位に別の視点から制作された教材と言えます。
英文法の解説が理詰めではなく、親しみやすく書かれているので、感覚的に英文法を身に着けるためにとても良い教材です。
ただ、Forestのように受験用参考書ではないので、間違えないように正しい答えがほしい人には向かない教材です。
この教材はForestなどを通読してある程度理解できた人が、感覚的に捉える英語の部分を補足していくような使い方をするのがベストです。
ですので、最初からこの教材を利用するのは避けた方が良いですね。
ハートで感じる英文法(文法本のような読み物)
1億人の英文法の著者が書いた教材ですので、英語へのアプローチは同じく感覚的に英語を掴むようにするための内容です。
良くこの教材の評判として「中学時代にこのように教えて貰えば英語が好きになったのに」というようなコメントがあります。
これは英語を一通り学習したから言えることで、最初から本書の内容を学習しても感じることもできず、理解もできなかったのは間違いありません。
私も最初にハートで感じる英文法を読んだ時はさっぱり理解できませんでした。
TOEICで600点位を越えてある程度は話せるようになった時点で読み返すと「こんなにおもしろい本だったんだ!」とびっくりしました。
英語学習の1冊目には絶対に向かない教材です。
これだけ使えれば英語は話せる系の教材もダメ
良く100のフレーズだけ使えれば英語は話せるというような内容の教材がありますが、これも初心者が最初に選ぶ教材としてはおすすめできません。
将来的に自分の思うように英語を話せるようになりたいと考えるのであれば、最初の一冊として買ってはいけません。
たった40パターンで英会話!
私はこの教材もかなり好きで、実際に使える表現がたくさんあって私の表現の幅を広げてくれた良書です。
難しい単語を新たに単語を覚える必要がなく、中学校で習った程度の単語でだけでも、これだけ話すことができるのかと気が楽になる内容です。
よくある文法や英会話本とは全然違いますので、とてもおすすめです。
しかし、これも初心者が買うべき本ではありません。
こういった簡単に話せるようになる系の教材は、今まで苦労して学習したからこそ使いこなせるのであって、最初からこの方法で学習をするとすぐに行き詰まります。
せめて中学英語の文法は身につけてから2冊目に購入しましょう。
最初の1冊として間違いのない初心者向けの文法教材
初心者が最初に使うべき教材の大事なポイントは3つです。
・むやみに解説や説明が多すぎて情報過多にならないこと
・イラストが多めで感覚的にも理解しやすいこと
・CD付きで、リスニングや英会話の練習にも使えること
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
もう、これは初心者の英語学習には鉄板と言っても良いくらいの超おすすめ教材です。
この教材では難解な文法用語を可能な限り使わないように説明されていて、初心者でも簡単に英語を理解できる内容です。
本当に初心者向けの内容なので、複雑な文法を使うこと無く、最低限理解できていれば良い中学文法だけで構成されています。
むしろ、この教材を5周ほど繰り返して学習しても中学英語が80%ほど理解できないようであれば、英語は向いていないので止めた方が良いかも知れません。
留学するにも、オンライン英会話のレッスンを受けるにも、この教材を80%理解できるレベルになってから受講した方が数倍効率が上がることは間違いありません。
CDも付いていますし、ネットでも著者が一つ一つの項目で解説している動画があるので、本当にコレを見て分からなければ教材での学習は諦めて、どこかの英会話教室で日本人の先生から直接教えて貰うしか無いでしょう。
とってもやさしい英語 中学1年から中学3年
「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」からすると、少し劣りますが知らなければコレがベストだと思っても良い良書です。
この教材も、イラストが多く、解説がシンプルで問題も少ないという、初心者が嫌になることなく続けられるように制作されている親切な本ですね。
「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」とは違うポイントが掲載されていることもあるので、どちらか片方を終わらせてから復習の意味で両方とも学習すれば基本の理解力がぐっと深まるのでオススメです。
マンガでおさらい中学英語 だいじなとこだけ
どうしても英語の文法本にアレルギーがあって無理!
という人は、マンガで読めるこの教材から入るのも良いでしょう。
英文法が嫌いという人もマンガであれば読み進められるので、一通り読んで英語アレルギーを無くしてから次のステップに行くことができます。
初心者向け文法教材のまとめ
今回ご紹介した7冊はすべて学習するタイミングを間違えなければ、どれも良書には間違いありません。
例えば、ご紹介した教材を下記のような順で学習していけば、文法学習には他の教材は不要と言っても過言ではないですね。
1.中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく
2.とってもやさしい英語(どちらでも)
3.ハートで感じる英文法
4.Forest
5.一億人の英文法
受験用の学習で良いのであれば、中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすくとForestだけで十分だと思います。
英語の勉強がしたいのであれば一通り読んでも損はしません。
https://5cebu.com/2019/05/29/study-english