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英語が聞き取れない原因は自然な音を知らないだけ・多聴しても意味なし

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英語が聞こえない理由
アヤ

頑張って多聴をしてリスニングの練習をしているんですが、なかなか英語が聞き取れる様になりません。英語が聞き取れない原因ってありますか?

ロク

リスニング力アップの勘違いあるあるですね。
多聴は良い練習方法ですが、やり方を知らないと残念ながら時間の無駄になってしまいますよ。

英語のリスニング力アップと言えば「シャドーイング」や「多聴」がよく上げられますね。

しかし、実際の話しをすればシャドーイングは最低でも中上級者からに向いている練習方法ですし、多聴で言えばTOEICリスニングで最低でも400点を越えているような人がする学習方法です。

英語が聞き取れない原因はもっと単純で根本的なところにありますので、ここでは英語が聞き取れない原因と聞き取れるようになる方法をご紹介しましょう。

英語が聞き取れない原因は自然な音を知らない

英語のリスニングが聞き取れない場合に、かなりの人が勘違いすることがあります。

ボキャブラリー(単語力)少ないから聞き取れない
文法力がないから聞いても分からない

確かに、知らなければ何を言っているか分からないので単語力も必要ですし、文法を知らなければ英語は理解できません。

しかし、英語が聞き取れない原因の多くは英語の自然な音を知らないからという場合がほとんどです。

ここから簡単に理由を説明していきますが、まず最初にこちらの音源を聞いてみて下さい。


この音源が予測ではなく、しっかりと聞き取れている人はリスニング力に問題が無いので、この後は読む必要ありませんよ。

英語のリスニングは音の変化を知ることが一番重要

先にご紹介した音源の最初の部分がどのような内容だったかというとこちらです。

What are you going to do after that?
その後は何をするの?
「ワットアァーユゥーゴォーイングトゥードゥーアフタァーザァット?」

とても簡単な内容ですね。

中学1年レベルの英語を理解していれば誰にでも分かる文章ですし、聞き取ることも難しくないでしょう。

しかし、普通はこのように丁寧に分かりやすく話すことは誰もしません。

相手があなたのことを英語の初心者で何も分かっていない人だと認識して、とても親切に話してくれる人であればこのように話してくれるかも知れませんけどね。

それがどうなるかと言えば、一般的にはこちらのような話し方になります。

What’re you gonna do after that?

「ワタァユゴナドゥアフタァーザッ(ト)」

日本語のカタカナがかなり短くなりましたね。

「ワットアァーユゥーゴォーイングトゥードゥーアフタァーザァット?」

「ワタァユゴナドゥアフタァーザッ(ト)」

文章の中で2箇所音が変わってる箇所があります。

「What+are」=「What’re」

「going to」=「gonna」

このように英語は音が変わるので、そういった変化も慣れる必要があります。

私達日本人が学習している教材などにもこのような簡単な音の変化は説明されていますが、ではそれをどうやって聞き取るのかということまではホトンド踏み込んでいませんね。

それでは、基本的に英語の音が変わるので重要な3つのポイント「リンキング(リンキング)」「リダクション」「フラッピング」についてチェックしてみましょう。

音の連結で変わるリンキング(リエゾン)

連結することで音が変わるリンキング(リエゾン)には主に「子音と母音」「子音と子音」「母音と母音」の3パターンがあります。

有名なところでは歌でも有名になった「have an apple=ハブ アン アッポォー=ハヴァナポォ」がありますね。

子音と母音

●infront of =インフロント オブ⇒インフロンタァブ

●hold on=ホールド オン⇒ホールドン

●kind of=カインド オブ⇒カインダブ

子音と子音

●get there=ゲット ゼア⇒ゲッゼァ

●like you=ライク ユー⇒ライキュー ※likeのeは発音しない

●get you=ゲット ユー⇒ゲッチュー

母音と母音

●go out=ゴー アウト⇒ゴゥワウト

●go ahead=ゴーアヘッド⇒ゴゥワヘッド

このようにいろんなパターンで変化しますので、こういった音に聞き慣れること、理屈を理解しておくことがリスニングアップの大事なポイントになります。

聞くだけではなく口に馴染むまで練習する

リンキング(リエゾン)はリスニングにもスムーズに会話を進めるにも非常に重要な要素となりますが、聞いて理解しただけでは聞き取れるようになりません。

自分でも音の違いを感じながら、同じ音を出す練習を繰り返した方がリスニング力は上がります。

英会話などでリスニングの授業を受けている人よりも、スピーキングの練習を中心にしている人の方がリスニング力が上がりやすいのはそういった理由もあります。

留学などでもリスニングクラスで聞いて、答えてを繰り返している無駄な練習はすぐに止めた方が良いですよ。

音が消えるリダクション

リダクションは音が消えたり、脱落したりという言われ方をしますが、簡単に言えば発音しない音、または限りなく小さく発音される音のことです。

分かりやすい例を単語で挙げれば「Walking」「Talking」などは、最後の「g=グ」は限りなく発音しない音になります。

単語でも文章でもリダクションのパターンはかなり多いので、これも慣れが必要ですね。

ざっと主な例を挙げてみましょう。

internet=インターネツト
tが消えて「innernet=インナァネット」

center=センター
tが消えて「cenner=センナー」

I like him=アイライクヒム
hが消えて「I likim=アイライキム」
※eは元々発音しない音

I love them=アイ ラブ ゼム
thが消えて「I lovem=アイラヴェム」

kind of=カインド オブ
リエゾンで「kindaf=カインダァブ」
さらにfが消えて「kinda=カインダ」

特に「I like him」「I love them」などは知識として知るのはもちろん、このように変化する音を知っておかないと何を言っているのかさっぱり分からなくなりますね。

フラッピングはTの音が変わる

フラッピングはTの音がdや日本語のラ行に変わります。

だいたいパターンは決まっているので分かりやすいですが、発音が難しいので日本人には厄介と言えるでしょう。

フラッピングには条件がありますが、いちいち理屈で考えてられませんので、あまり気にする必要は無いですね。

water=ウォーター⇒ワァラァ

later=レイター⇒レイダァー

letter=レター⇒レダァー

butter=バター⇒バダァ

基本的にフラッピングはこういう音があると認識していれば、使うのも使わないのも自由です。

何故かといえば、アメリカ英語ではフラッピングはよく使われますが、イギリス英語でフラッピングはあまり使われないからです。

例えばアメリカ英語では「Water=ワァラァ」ですがイギリス英語では「Water=ウォータ」というようにハッキリとTを発音しますね。

リスニングの練習は自然な英語で学ぶ

ここでもう一度、最初の音源を聞いてみて下さい。

どうでしょうか?

聞きながら真似しても言えない位に速いですが、すでに説明を見ているので最初に比べてかなり聞こえやすくなっているはずです。

よくフィリピン留学で、フィリピン人先生の英語はだいたい聞き取れるようになり、意気揚々とカナダやアメリカへ行った人が「ネイティブの英語が全然聞き取れない」という残念な状態になります。

それは何故かと言えば、フィリピン人の英語は基礎英語なので初心者でも分かりやすいですし、ネイティブが話すスピードより全然遅いからです。

また、フィリピン人の先生はネイティブほど短縮して英語を話すことがありません。

さらに言えば、オンライン英会話でネイティブの授業を受けているからと言っても、先生達は生徒さんに最大限気遣って話しているので、言い回しもスピードも全く違うということです。

非ネイティブの英語は聞けるのに、ネイティブの英語は聞けないという人は常に最高スピードのネイティブの自然な英語を使って、音の変化を意識しながら聞き取る練習をしないといけませんね。

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