海外でノマドワーカーをしている人と言えば
「パソコン1つで収入を得ながら世界中の好きな場所でのんびりと気楽に仕事をしている人」
そんなイメージですよね。
海外のコワーキングスペースやカフェなどで作業しているとそのような生活をしている人はたくさんいるので、海外ノマドなんて当たり前のような感覚にもなります。
そして、実際に海外でノマドワーカーになることはそれほど難しくありませんし、早い人で6ヶ月、時間が掛かっても1年も頑張れば誰にでもノマド生活は出来るようになります。
ここでは、海外ノマドの実態や現実的にノマドになる話をご紹介してみましょう。
海外ノマドワーカーの収入は?
悠々自適な海外ノマドはプログラミングなどで優秀な人ができることで、私の知人にも月収100万円なんて人は普通にいます。
ただ、実態としてはそんな優秀な人は極一部であり、海外ノマドはそんな人ばかりではありません。
私のようにノースキルの無職無収入から始めて、ブログやライター業をしながら月15万円程度の収入で生きている人もいますね。
そして、月15万円程度というと日本では「貧困層」に入りますし、生きていくだけで精一杯ですので海外ノマドなんて出来るわけがないと思われがちです。
しかし、多くの人が難しいと思っている海外ノマドになればそんなことはありません。
海外ノマドは収入ではなく支出を低くしている
私が海外ノマドを続けられる理由の一つは収入を上げるのではなく、支出を最低限に抑えているからです。
実際に私がフィリピン生活で掛かっている1ヶ月の生活費を公開してみましょう。
●計算している時点のレートによるので同じブログ内でも多少違う場合があります。
家賃 | 約23,000円(35㎡の1K) |
管理費 | 約3,000円 |
光熱費 | 約2,800円 |
食費 | 約17,000円(半分自炊) |
Wi-Fiなど雑費 | 約5,000円 |
VISA代 | 約4,700円(半年の平均) |
1ヶ月の生活費合計 | 約55,500円 |
フィリピンで1ヶ月約55,000円の生活費が最底辺の貧乏暮らしかと言えば全くそんなことはありません。
一流大学を出て英語学校の先生をしているフィリピン人の2倍は生活費として使っていますので、十分に余裕のある生活ができていますね。
フィリピンの現地採用は5万ペソ(約11万円)ほどからスタートなので、現地採用と比較しても収入的には問題ありません。
保険や年金などを考えれば話は変わってきますが、海外ノマドでも月15万円の収入があれば10万円は貯金に回すことができてしまいます。
海外ノマドで失敗
海外でのノマドワーカーは憧れる人も多いですが、向き不向きがハッキリとしているので、やろうと思うのであればしっかりと考え抜いてからにした方が良いですね。
海外ノマドはなりたくてなった人というよりも、仕事をしていたら自然にそうなったという人の方が多いです。
「海外ノマドになる!」と一念発起して、悠々自適な海外ノマドワーカーをしている人にはほとんど会ったことがありません。
だいたい失敗して現地採用で働きだしたり、日本に帰国して低賃金で就職という方向に進んで行く人ばかりです。
例えば、私の場合はパニック障害があるので出来る仕事が限られています。
そのため、結果としてノマド生活をしていますが、向き不向きではなく半ば強制的にこの道しかないと言ったところです。
本来、私のタイプであればノマドワーカーよりも、会社勤めしている方が向いているのは間違いないと思っていますね。
バイトでも働けば必ずお金が入ってくる安心
世の中にはブラック企業や社畜などいろんなところで会社を悪くいう人もいますし、実際に酷すぎる会社もあります。
しかし、自分で事業をすれば分かりますが、働けば結果に関わらず収入があるというのはめちゃくちゃ恵まれていることなんです。
自分で事業をしていると不眠不休で働いても1円も入らないどころか、必死で働いているのにどんどんマイナスになることなんて当たり前にあります。
私も自分でお店を持ったことがありますが、仕入れが必要になるような商売はどれだけ良いモノでも売れなければゴミです。
しかも、売れなくても新しい物を仕入れないといけませんので、どれだけ頑張ってもマイナスばかりが膨れ上がります。
海外ノマドワーカーも同じで、フリーランスとして名乗っても収入源を確保しないと1円も入ってきません。
私はブログを1年継続することで月10万円~15万円位の収入を得られるようになってきましたが、その収入を得るために約1年掛かっています。
しかも、収入が入り始めるまでの10ヶ月ほどは、毎日8時間も10時間も作業をしていてもブログからは月に5,000円~10,000円の収入でした。
さらに言えばgoogle様の気分次第でサイトは吹っ飛ぶので、今後も収入が安定する保証はどこにもありません。
安定を求める人や、家族がいて収入が安定しないとマズイという人は間違いなく向いていませんので、普通に働いて、副業でブログで収入を得ることを強くおすすめしますね。
結構本格的で当たっている内容が多いので、自己診断テストをして客観的に自分を見てみるのも良いですね。
海外ノマドの実態は?
ノマドライフと言えば・・・
お気に入りのカフェで仕事をする
いろんな場所へ行って環境を変えながら仕事をする
こんなイメージがあると思いますが、実際には一番仕事をするのは借りている部屋、安宿の共有スペース、コワーキングスペースなどのオフィスです。
部屋を借りている人であればほとんど仕事場は家ですし、1週間どこにも行かずにパソコンに向かっているという引き篭もりな人なんてゴロゴロいます。
私の中でも、仕事をする場所は家が最高です。
何故かと言えば、共有スペースでは顔見知りになって話しかけられると鬱陶しいですし、タイピングするよりも断然効率が良い音声入力なども使えないので不便なんですよね。
しかも、カフェなんて5時間も6時間も居ると徐々に居心地が悪くなるので、1日中居られるコワーキングスペースなどに行くのですが、それも自分の部屋ですれば無駄なお金が掛かりませんので行かなくなります。
ただ、こんな状態で部屋に籠もっているのであれば、生活環境の良い日本の方が仕事が進むと思ったことは1度や2度ではないですね(笑)
私のように0からいきなり無職無収入で海外ノマド生活を始めた場合は、毎日節約して、寝ても覚めてもブログネタや次の展開を考え続けてないといけませんので毎日が必死です。
ブログやアフィリエイトは8割以上が挫折する
よく言われるのは同時に100人始めれば80人は6ヶ月以内に挫折して、1年頑張った残りの20人が5万円から10万円ほど稼げるようになり、稼ぎの低さに挫折して仕事を探すというパターンですね。
ブログ収入だけで見れば私の場合は10ヶ月で6万PVで10万、1年で8万PVで15万と言ったところです。
今はPVは10万に上がっていますがブログ収入は伸び悩んでいますね。
たまに6ヶ月で月30万~50万、1年で月100万になりましたというような話もTwitterなどにありますが、よほどタイミングが良かったり、センスと運が重なった人でしょう。
素敵なカフェや素敵なホテルで優雅に仕事が出来るのは、すでに月7桁ほど稼いでいるような極一部のノマドワーカーだけです。
むしろ、そんな人達ほど変に自分をブランディングせずに地味に暮らしていますけどね。
ノマドワーカーは会社員より楽なの?
ノマドワーカーが会社員より楽かどうかと言えば、間違いなく会社員の方が楽でしょう。
先に書いたように、会社員は仕事の結果に関係なく毎月確実に給料が貰えますからね。
もちろん、会社で働いていても替えの利かない仕事で活躍しているような人は当てはまりません。
会社で働いているからこそできる大きな規模の仕事も多々ありますので、単純にどちらが良いかを分けるのは難しいです。
ノマドワーカーで悠々自適な生活が出来ているのは、仕事を選べるくらいにスキルが高い人、アフィリエイトで成功済みの人、社会人として働いている時に稼ぐだけ稼いだ余裕のある人くらいでしょう。
しかし、ノマドワーカーは基本的に個人事業主なので、ブログ、外注の依頼、セドリ、転売、FXなどで収益が取なければ、どれだけ働いても収入は0です。
48時間不眠不休で働いても0は0ですし、むしろ労働した分だけマイナスかも知れません。
しかし、ノマドなら自分のペースで仕事ができますし、時間も自由に使うことが出来るので、そういった点から見ればノマドワーカーの方がのびのびと仕事ができます。
ノマドワーカーは高いスキルが無いと稼げない?
先のような話になるとノマドワーカーになるのは、高いスキルがあって、自分をブランディングしている有名人しか出来ないのではないかと思いますよね。
しかし、どれだけ稼ぐかは別にして、普通にパソコンで文章を書ければノマドライフは送れますし、WEBデザイン、プログラミングなどIT系で普通レベルのスキルがあれば誰でもできます。
私なんて顔出しもしていない、どこの誰か分からないレベルの一般人でも最低限の生活は出来ていますからね。
ただ、会社で嫌々に働く人からは自由でいいと羨ましがられるかも知れませんが、現実は月15万程度の収入で物価の安い海外でしか生きられず、将来が見えない底辺の生活ということには間違いないでしょう。
ブログ1本でノマドワーカーになろうとするのであれば、会社にいる内にブログ、アフィリエイト、ライター、プログラミングなどで月20万ほどの収益を上げてからの方が安心ですね。
ノマドワーカーは人との繋がりや仲間が重要?
ノマドワーカーだけではないですが、どんな仕事でも順調にいっている人の多くは「最高の出会い」「人との繋がりが大事」「仲間がいるから今がある」というような話を聞きますよね。
しかし、特にそんな人の輪に入ることなく淡々と稼いでいる人もたくさんいますよ。
私の場合は本当に少数で家族のような仲間が入れば十分と思っているので、わざわざ稼いでいる人に会いに行って教えを請いたいとも思いません。
メンターが必要とか聞くだけで「宗教か?」と気持ち悪くなります(笑)
もちろん、メンターにも自分は十分に稼いだから次は誰かに自分の経験を教えてあげたいという純粋な人もどこかにいると思います。
しかし、メンターに師事している人の話を聞いている限り「自分が儲ける為に少し儲けさせてやる」というのが透けて見え過ぎるので、そんな輪の中には入りたくないなと思ってしまいます。
また、メンターに師事したり、noteなどで情報商材を買えば稼げると思っているようでは無理でしょうしね。
基本的には引き篭もりつつ稼げれば良いと思っていますが、永遠と一人でパソコンに向かう生活をしていると、精神的にやられてしまうのも事実です。
なので、あるていど人に話して恥ずかしくない程度の収益を得られるようになったらちょっとしたコミュニティに入って、情報交換などをするようにするのも良いでしょう。
私はめんどくさいですが(笑)
海外ノマドは保険をどうしてるの?
海外ノマドで働いている人でも、日本に住所を残したままの人と日本から住所を抜いている人の2つのパターンに別れます。
ある程度稼いでいる人は日本に住所を残したままにして国民保険も年金も支払っています。
完全に当てもなく海外放浪するタイプのノマドはクレジットカードの付帯保険や1年間の海外旅行保険に加入しています。
私の場合、最初は住所を抜いていましたが、ある程度の稼ぎを得た今は日本に住所を戻して必要なものはすべて支払っていますが、高くて嫌になりますね。
しかし歳を取れば取るほど健康リスクを考えるようになりますので「海外に住めば保険も年金も免除だぜ!イェーイ!!」というような生活は20代の若い人にしかできません。
払うものを払っておかないと事故や病気をすれば一撃で人生詰んでしまいますからね。
ただ、もう少し安定して稼げるようになれば、また住所を抜いて年金だけ支払いつつ税金の安い国に生活基盤を置きたいところです。
海外ノマド・まとめ
なんだか個人的な内容になってしまいましたので、読んで頂いた方はお疲れ様です。
私は、一般的な人に比べれば色んな仕事を経験している方だと思います。
会社員として働いた経験。
100%趣味の遊びを仕事にした経験。
ベンチャー企業で働いた経験。
独立して事業をした経験。
海外で働いた経験。
海外で起業に失敗した経験
フリーランスをした経験。
私の場合はパニック障害があり出来る仕事が限られていたので、やってみたい仕事をやったというよりも、自分にとって都合の良さそうな仕事だけを選んで働いたという感じです。
そして、今はずっとやってみたかったブログとアフィリエイトでギリギリの生活を送っていますが、自分の中では今が一番楽しいです。
ノマドワーカーとしての収益はまだまだ全然ですが、少なくても日本のような高い物価の国でなければ定期的に好きな場所へ旅をして、好きな場所で生きていけるようになりましたからね。