実際に海外に住んで、数ヶ月掛けて住めそうな国を見て周った私の経験からすると、日本が嫌になって日本脱出したは良いものの、しばらく海外生活を続けると日本で働くのは嫌でも日本の生活レベルの高さがとても良くわかりますね。
「日本で生まれただけで勝ち組」というのは価値観の違いでよく論争になることですが、実際に日本脱出した私からしても「日本に生まれただけでラッキー」というのは本当のことだと私は思います。
「日本脱出して気付いた日本の良さ」がそのまま「海外移住で困ること」に繋がりますので、海外生活で感じた日本の良さをまとめてみました。
日本脱出して分かった日本に生まれただけで幸せの事実
少し海外旅行をしただけや、数ヶ月留学した程度では中々気づくことが出来ませんが、海外で数年生活をすれば日本の良さはとてもよく分かります。
もちろん、悪い面もたくさんありますし、私は二度と日本で正社員として働きたいとは思いません。
しかし、日本で働くということを除けば、日本ほど良い国は中々ないと本気で思います。
日本に行った外国人に聞いた日本の感想
海外から日本に来る人や日本で働いたことがある外国人の多くが同じことを言います。
私のフィリピン人の友人でも日本で仕事をしたり、日本人と結婚して日本に行ってますが、かなりの確率で「日本には行きたいけど、日本では働きたくない」と言いますね。
海外移住者が感じる日本の良さ
私の場合は住んでいる場所がフィリピンですので、かなり雑多な街と比較することになりますが、日常的に感じるだけでもかなりたくさんの日本の良さを感じます。
海外では、日本のようにどこでもお客様気分で過ごしては居られないというのが平常運転です。
日本の場合は、とりあえず表向きは親切というだけでも本当に助かりますね。
日本は治安が良くて平和
フィリピンでもセブは全体的に治安は問題ないと言えますが、日本とは比較にならないのは間違いありません。
海外では、子供はいつ誘拐されるか分からないので登下校では絶対に1人で道を歩かず、スクールバスか学校まで送り迎えするのが当たり前です。
外国人から見ると「はじめてのお使い」というような番組はありえないのです。
少なくても日本では、生命の危険を感じるような銃器を日常的に目にすることもありません。
オシャレで不良や半グレなどをしている日本と違って、外国ではいつ銃撃戦が起こるかわからないという生き死にを掛けて抗争していますからね。
電車、バス、街中のベンチで熟睡できる
日本では電車や街中のベンチで熟睡していてもホトンドの場合で何も起きませんが、海外ではどこの国行っても命取りになる可能性が高いです。
酔っ払って電車で寝てしまえば、起きたら身の回りのモノが何も無いなんてことは当たり前ですね。
私が行った国の中では、台湾だと電車で爆睡している人を見かけたくらいでしょうか。
日本人は人生を選択できる
アルバイトもしてますが、1日800〜1000円くらいしかなりません。
そして月に数回しかアルバイトがないです。
どうか理解してください。
まだ大学生なので。
ごめんなさい。 https://t.co/J97t0Qvg6Q— まお@旅と海好きな自由人✈️ (@mao_ws) April 27, 2019
これは日本に留学したいフィリピン人の学生のツイッターで、留学の費用をクラウドファインディングで支援してもらえるように頼んでいるアカウントですが、それに対して日本人から「人に頼む前にできることあるでしょ?」というコメントが入っています。
フィリピンでは人口にたいして仕事が少ないこともあり、学生ができるアルバイトすらホトンドないのが実際の話です。
さらにフィリピンの一流大学を卒業して何かで正社員になれたとしても、一般人は月3万円程度の給料で1家族7~8人いるような家族を養わなければいけません。
海外で働くという特急券を手に入れたとしても、収入のホトンドを家族に仕送りするのが当たり前なので、帰国したら全て使い込まれて何も残っていないのも平常運転です。
学歴がなくても労働環境などに我慢さえすれば、200万~300万程度稼げる仕事がたくさんあるのも日本の凄いところなんですよね。
日本人は行きたい国へ行きたときに行ける
日本ではアルバイトでも頑張れば年収200万程度は稼げますし、たった1年や2年で世界一周旅行をする程度のお金と世界中に行ける最強のパスポートを作ることもできます。
これだけで、どれだけ日本人であることがラッキーなのかどうか分かりますよね。
蛇口を回せば無料で安全に飲める水がどこにでもある
日本では水道の蛇口を回せば安全でおいしい水が飲めますが、海外ではまず飲めません。
公園に飲んで大丈夫な水道があるなんてとんでもない事ですし、もしフィリピンや新興国でそんな物があるとすると毎日のように水を汲みに行く人たちで行列ができるでしょうね。
医療レベルが高くお金が無くても助けてくれる
日本であれば、病気で死にかけている時でも電話をして救急車を呼べば無料で病院に運んでくれますし、どれだけお金が無くてもとりあえず生命を維持するための治療はしてもらえます。
しかし、海外の多くでは生命の危機に瀕していても、救急車は有料ですし、支払能力が無いと助けてもらうことはできません。
フィリピンでは盲腸などでも手術費用がなくて亡くなる人も当たり前にいます。
日本のお役所仕事は世界基準で見れば凄いレベル
例えば、フィリピンの役所で手続きをしようと思えば、とても簡単なことに2時間~3時間待たされるのは当たり前です。
散々待たされた挙げ句に「システムがダウンして今日は無理」ということも平常運転ですし、「停電で何もできなくなる」なんてこともよくありますね。
私も何度も経験したのがこんな流れです。
こんな訳のわからないことを担当者レベルの勝手な判断で平気で言い出し、最終的に許可を得るのに6ヶ月や1年掛かることなんて当たり前です。
その点、日本の役所であればどれだけたらい回しにされたとしても、間違いなく可否のゴールが見えているので最終的に納得することができますよね。
日本では生活保護で暮らしていける
日本では生活保護を受ければ、汗水たらして働く程度のお金が何もしなくても貰えます。
もちろん、受給する条件は厳しいですが厚生労働省のデータでは実際に日本でも平成30年10月段階で約209万人が生活保護を受けて生活をしています。
209万人というと約50人に1人が生活保護を受けているということです。
もちろん、働きたくても働けない人が受給しているはずなので、国の制度としては素晴らしいシステムですね。
しかし、これがフィリピンであれば働きたくても働けない人は路上で物乞いをするか、犯罪に手を染める、または人生を諦めるしかありません。
まとめ・日本は本当に良い国
日本の就労環境という点だけを除けば、日本は世界的にみても本当に良い国です。
奴隷のような扱いを受けながら休み無く働いても月に10,000円も稼げない学歴の無いフィリピン人からすれば、就労環境が最悪な会社でも思考停止させて働けば数百万というお金を稼げるのも日本人として生まれた特権です。
私も今は海外で生活していますが、会社に依存しなくて良い生活を保てるようになった今では拠点を日本に戻しても良いかと考えています。
「何を大切にして生きるか」ということで日本への考え方は変わるので仕方ありませんが、何が何でも「海外移住の方が幸せになれますよ」とは言い切れませんね。
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