そこで、ここでは台湾へ移住するにはどうすればよいか、中国語が出来なくても日本語だけで仕事が見つかるのか、安い賃貸はあるのか?などについてまとめてみました。
海外移住・台湾では日本語だけで生活できる?
台湾旅行に行くと分かりますが、多くの人が言うように台湾では至るところで日本語が通じます。
しかし、日本語が通じると言っても「日本人観光客」がたくさんくる場所や夜市などの観光スポットで片言の日本語が通じるだけで私達日本人が普通に話す言葉が通じる訳ではありません。
ただ、お店などであれば日本語が通じなくても、お互いに身振り手振りでやり取りができるので日常生活においては何の問題もないですね。
基本的に、多くの人が親日なので困っていればなんとかしてあげようとしてくれますし、夜市の一部のお店やタクシーなどボッタクリがあるような状況を除けば、騙されるというようなことも少ないです。
台湾に移住して仕事なら日常生活レベルの中国語が必要
台湾で働いていた人に聞いてみると、台湾で仕事をする場合に日本人が就労ビザを取得しやすそうな仕事は以下のような仕事になります。
・日本語教師
・日系のレストランやカフェ
・IT系のエンジニア
・スナックやラウンジの女性
・コールセンターやカスタマーサポート
これらの仕事であれば、言語力不問で求人はたくさん出ていますね。
しかし、求人をチェックしてみると日本語教師は資格が必要ですし、レストランは飲食業で3年~5年の実務経験あり、エンジニアはもちろんスキルが必要です。
この中で、100%未経験で日本語だけでもなんとかなるのは、日本人を相手にするカスタマーサポートとコールセンター、スナックやラウンジだけですね。
さらに言ってしまえば、給料が良い方だと言えるのはエンジニアのみです。
スナックやラウンジは時給400元(1400円)程ですので、台湾では良い給料と言えますが、容姿が良い女性限定ですからね。
もちろん、日本で採用されて現地駐在として台湾へ行けば日本の給料で働けるので、そこそこ贅沢な暮らしをすることができますが、日本で採用されようと思うと実務経験だけでなく「中国語ネイティブレベル」を求められます。
こうなると、他の国と同じでどの国でも外国人がする仕事としては最底辺と言われるコールセンター業務や給料激安の日本語講師しか選択肢が無い状態になってきます。
また、フィリピン、タイ、ベトナムなどであれば日本語と少しの英語で出来る仕事がたくさんありますが、台湾の場合は「日本語ネイティブレベルの台湾人」が少なくありません。
台湾人は中国語が話せて当たり前ですし、若い人には英語も堪能な人も多いです。
さらに、日本語ネイティブレベルだとすると、特殊な技術でも無い限り中国語が話せない日本人を雇用するメリットがありませんね。
給料が良くても日本の過酷な仕事環境では働くのは嫌、もう日本では生活したくないという日本人は多いですよ。
台湾でアパートを賃貸したら安いの?
台湾でも台北は賃貸は日本並に高いですね。
私も現地にある不動産屋さんを見かける度にチェックしてみましたが、台湾の物価からすると高すぎてびっくりしました。
台湾人の月給が30,000元(105,000円)~40,000元(140,000円)程度に対して、キッチン付きのワンルームの家賃が8万円前後です。
日本では給料の三分の一が賃貸の限界だと言われていますので、どう考えてもワンルームに住むことはできませんね。
そんな賃貸の高さから台湾人の若い人達はみんな8000元(28,000円)~10000元(35,000円)ほどでルームシェアをして住んでいます。
シェアハウスと同じで、一人部屋があってトイレ、シャワーなどは全て共有というパターンですね。
もちろん、いきなり行って誰でもそういった格安なシェアルームに入れる訳ではありませんので、中国語学校などで学生として勉強するところから入り、現地の情報を得ながら探して行くのが一般的になっているそうです。
台北でも格安ドミトリーなら1泊1200円で美味しい朝食付き
台湾で一人部屋を賃貸するのは高いですが、台湾には格安で綺麗なバックパッカー宿がたくさんあります。
例えば台北駅周辺でもドミトリーなら1泊1,200円程度で朝食付きの宿がありますし、1,500円もあれば宿泊できる幅が結構広がります。
もちろん、部屋はカプセルタイプが基本なので狭いですし、一人になってゆっくりするということは難しいですが、お試し滞在なら1ヶ月40,000円~50,000円ほどで朝食付き、フリーWi-Fiと共有スペースがあれば十分です。
台湾への移住のお試しにノービザで3ヶ月過ごしてみる
台湾は日本のパスポートを持っていればノービザで3ヶ月滞在できます。
毎月ビザの延長費用なども不要なので、ノマド系やフリーランスで働ける人にとってはとても過ごしやすい環境と言えますね。
台湾ではビザが切れる前に香港や沖縄などに出国して、また戻るというビザランが普通にできるのもお手頃です。
タイなどではビザランが規制されてしまったので、ビザランして生活していた人はカンボジアに移ったなどがありましたが、台湾では2019年7月時点では何か問題になっているような情報は見つかりません。
あくまで、観光ビザなので台湾での仕事はできませんが、3ヶ月もあれば移住のお試しには十分と言って良いでしょう。
格安のドミトリーがキツイのであれば、外国人が入れるシェアハウスで検索すれば、少し高めで月50,000円~60,000円のシェアルームもたくさんありますね。
どうせ台湾でお試し生活するのであれば、語学学校に通ってみるのも楽しそうですし、その方が、現地で友人知人もできるのでもっと楽しい台湾お試し生活が送れるでしょう。
台湾では1ヶ月10万円以下の生活ができる
台湾で現地採用として働くのは給料が安いですが、台北でも月10万円あれば現地の人達と同じ様に生活することは可能です。
台湾は給料が安い分、屋台で済ませれば食費も安く済みますし、公共の交通機関も格安で利用することができます。
食事は1回70元~80元あれば十分お腹を満たすことができますし、日本で人気のタピオカドリンクを買ってもたった200円程度です。
1日の食費に200元(約700円)使ったとしても、1ヶ月25,000円あれば十分足りますね。
台湾にある多国籍なシェアハウスやバックパッカー向けの格安ドミトリーに住んで家賃を50,000円前後に納めれば、余裕を持って1ヶ月10万円生活をすることができます。
台湾で現地採用されれて月12万程度では厳しいのは確かですが、節約して贅沢をしなければ月に3万円ほどは貯金にまわせるでしょう。
台北から離れれば物価も賃貸も安い
住む場所を台北ではなく、新北市郊外や台中、台南などにすれば物価も賃貸も大幅に安くなります。
色々とチェックしてみた結果、台北近郊の学生街でも台北中心部と比べれば20%~50%は賃貸が安くなりますし、物価も20%~30%は安くなりますね。
台北であれば何も考えずに買えば1食80元~100元が当たり前ですが、南に下がるほど物価が安くなり1食50元~70元で十分なレベルまで下がります。
特に台北である必要がないのであれば、台北市内から離れて生活してみるのも良いでしょう。
台湾で日本語生活・まとめ
台湾での生活は十分なお金を持って、お金持ちのお客様として観光客の延長で滞在するのであれば日本語だけで大丈夫です。
しかし、やはり現地採用で働くにも日本人相手のカスタマーサポート以外は日常会話レベルの中国語は必要ですし、まともな給料を得たければ中国語ネイティブレベルになって日本採用を目指すしかありませんね。
ただ、フリーランスになって海外ノマドとして働くのであれば、全然難しいことではありませんので、プログラミング、WEBライター、ブロガーなど6ヶ月から1年も掛けて月10万~20万程度稼げるフリーランスを目指すのもおすすめです。
台湾で現地採用を目指すよりも、フリーランスを目指した方がてっとり早いですし、頑張れば頑張るほど収入は青天井で自由に生きることができますよ。