カランメソッドの経験者であればあるあるですが・・・
カランメソッドを最後までやり遂げずに挫折したと考えている人。
途中で面白くなくなって止めたという人。
その中でも語学学校で働いていた私がたくさんの留学生を見てきた結果。
一番多いパターンがステージ5かステージ6くらいまでやって挫折して止めた人です。
カランメソッドはステージ6から急に難しくなる
初心者からカランメソッドを始めた私自身も感じましたが、カランメソッドはステージ5からステージ6で急に難しくなります。
ステージ5はなんとか頑張っても、ステージ6で挫折して止めてしまう人がとても多いですね。
私は意地という感じでカランメソッドのステージ6は3周しましたが、正直に言って当時も今もやる必要がある程の効果は感じられませんね。
例えばステージ6ではこのような文章が出てきます。
WHAT DO YOU SUPPOSE’D HAPPEN IF THERE WERE SUDDENLY NO WATER IN THE WORLD ?
もし世界から突然、水が無くなったらどうなると思いますか？
この質問は「もし～が」という子供のような質問ですが、カランのルールではこのように返事をします。
I SUPPOSE WE’D ALL DIE OF THIRST IF THERE WERE SUDDENLY NO WATER IN THE WORLD.
もし世界から突然、水が無くなったら私達は全員死ぬと思います。
ステージ5からはこれまでのステージとは違い、オウム返しだけでは無理な場面が出てきますので、このために初回は少し難しく感じるでしょう。
しかし、これくらいであれば、単語も16wordほどなのでギリギリ何とかなりそうな感じですよね。
ただ、この文章が日常英会話を身に着ける為に必要かと言われると「？？？」としか言えません。
子供がいる家庭であれば子供が好きな「もし～なになにだったら」でよく使うかも知れませんけどね。
では、もうひとつ上のカランメソッドステージ7の質問文を見てみましょう。
DO YOU THINK THAT, WHEN A MAN MURDERS SOMEONE, HE REALLY REALIZES WHAT HE IS DOING AT THE TIME AND REALIZES THE CONSEQUENCES OF HIS ACTIONS ?
これまた無駄に長いカランでしか使わない文章です。
この質問に対しての解答はこちらです。
YES, I THINK THAT,WHEN A MAN MURDERS SOMEONE, HE REALLY
REALIZES WHAT HE IS DOING AT THE TIME AND REALIZES THE CONSEQUENCES OF HIS ACTIONS.
私は留学生に相談された時にいつも「カランメソッドは記憶力勝負ではない」とアドバイスします。
しかし、このレベルまでくると本当にただの記憶力勝負と思っても仕方ありません。
ハッキリ言ってこのような記憶力勝負はカランメソッドで英語が話せるようになりたい初級者には本当に時間の無駄としか言えません。
このような日常英会話習得に関係ない文章を繰り返して覚えるなんて、挫折して当然です。
カランメソッドのステージ1からステージ4が使いこなせますか？
語学学校でマネージャーをしていた時にカランメソッドを受講していて「挫折しかかっている人」にカウンセリングでよく聞かれた質問があります。
そこで私もだいたいいつも同じ返答をします。
この質問でほとんどの人が「使えてない」と答えます。
使いこなせているというのは・・・
「授業を受けて簡単」「読んで簡単」「聞いて簡単」ではありません。
そのレベルの英語であれば大抵の言い回しが思うように使いこなせるというレベルです。
もし、今カランメソッドをしていて「そんなの楽勝だよ！」という方。
今すぐにカランメソッドを止めて次の段階へ進むことを強くお勧めします。
そのままカランメソッドを続けても、短期間で今以上にペラペラになることはできません。
しかし、ステージ1やステージ2で出てくるような英文でも使いこなせている訳ではないという自覚がある人。
すぐにステージ1やステージ2に戻って反復練習をおすすめします。
例えば、初心者から英語を始めて短期間で英会話を身に着けたい人。
カランのステージ5以上に時間を費やしていることはかなりの遠回りです。
どうしてかと言えば、ステージ5からは応用に入ります。
ステージ1からステージ4の基礎があれば会話の基本はできます。
なのに、基本の基本が身についていないのに先へ進む必要はありません。
しかし、今する必要がないことに時間を掛ける分だけ遠回りに違いはありません。
カランメソッドは基礎の土台を作る学習方法
カランメソッドが一番効果を発揮するのは、数学で言えば公式的な基本の文章を当たり前に使えるようにするための反復練習です。
例えば、これらはすべてステージ1からステージ2に出てくるレベルで作れる英文です。
・家に何か食べるものある？
・会社へ来るのに何時に家をでるの？
・彼は事務所に残ってますか？
・この街で一番お客さんが多いレストランはどこ？
カランメソッドはこういった基本的な文章を瞬発的に英語として口に出せるようになるためのトレーニングです。
このレベルの文章が、日本語を読んでから遅くても5秒以内で英文を作れないのであればステージ１や２が使いこなせているとは言えません。
ここが出来ていないのであれば、もう一度簡単なステージに戻って2～3周は反復することをお勧めしますね。
ちなみに、カランメソッドをもう一度頑張るならQQ English
やネイティブキャンプ
などのカランメソッド公式認定校で受講しないと意味がありませんよ。
カランメソッドで実際の会話スピードに慣れる
例えば、実際の英会話では1秒～2秒の間で会話が進みます。
実際の会話で5秒も止まったら相手が「？？？」となってしまいます。
話を聞き終わってから答えを考えるのではなく、相手が話している間に自分の回答を作れるようにならないと瞬発的に会話を続けることはできません。
カランが難しいならDMEメソッドもある
私自身はカランメソッドがとてもおすすめな学習法だと確信しています。
しかし、実際にたくさんの英語初心者の留学生を見た結論から言えば、やはり最初の段階でステージ4以上は必要ありませんね。
また、私がカウンセリングした留学生の中には「カランメソッドは合わない」という人も少なくありませんでした。
語学学校であれば対面で調整できるのでそういった人にはアレンジしてやりやすくしますが、オンライン英会話では難しい部分ではありますね。
レベルだけでなくカランメソッドが合わなくて挫折した人は、カランを改良して優しくしたイングリッシュベルの「DMEメソッド」もおすすめですよ。
