私がフィリピン留学で相談を受けた留学生の大半が同じことを考えていましたね。
ワーホリのスタートとして、まず最初に語学学校で英語の勉強をして英語が話せるようになろうという計画を立てる人が多いです。
しかし、結果としてそれで成功した人にほぼ会ったことがありません。
そこで、英語が話せない人が、ワーホリで語学学校に入っても英語が伸びない理由についてまとめてみました。
ワーホリで語学学校に入っても英語が伸びず無駄な理由
ワーホリのスタートに語学学校には入っても英語が伸びない理由はいくつかありますが、主に英語の学習面では下記の様な理由です。
●授業が大人数のグループクラスなので効率が悪い
●授業は全然分からなくても勝手に進んでいく
●話せない日本人ばかりのグループでつるむ
これらは、語学留学あるあるの定番ですね。
授業が大人数のグループクラスなので効率が悪い
当たり前ですが、基本的にフィリピン留学以外の英語留学はほぼ全ての授業がグループクラスです。
グループの人数は少なくても10名前後、多ければ20名ほどになります。
学校によりますが、授業1コマが90分として授業中に英語を話す機会がどれくらいあると思いますか?
はっきりと言って90分の授業で合計3分話していれば良い所です。
基本的には、日本の学校の授業と同じです。
先生が説明しているのを聞いてノートを取ったり、たまに優しい先生が話すチャンスをくれて発言する程度です。
例えば、少人数で10人グループだったとしましょう。
それを、90分を均等に割っても自分の時間は9分しかありません。
授業中は先生が半分話したとすると、残りは4分30秒です。
そんな英語の授業を1日3コマで270分続けたとしても、自分が持っている時間は1日にたった13分です。
グループクラスは全然分からなくても勝手に進んでいく
英語の初心者が学校に入学したところで、もちろん授業は全て英語で進みます。
初心者のクラスでは、幼稚園児がするようなアクティビティなどが多いですが、文法のクラスでもなんでも英語で進みます。
ここで問題なのは、英語が分からないから留学してるのに、英語で英語を説明されたところで理解出来るわけがないということです。
そして、分からないから質問したいと思っても、分からないことを説明出来ないです。
さらに、分からない理由を伝えることもできないので、授業は分からないまま進んでいきます。
語学学校で低レベルなクラスにいるのは日本人ばかり
語学学校に入ればレベルチェックをしてクラス分けがあるのは当然です。
しかし、ワーホリで人気がある国であればどこの国へ行こうとレベルが低いクラスは日本人またはアジア人ばかりです。
学校によっては日本の英会話教室に通っているのと変わらない状況になることもあります。
留学せずに日本で仕事しながらペラペラになった人なんてゴロゴロといますからね。
むしろ、早くペラペラになるには効率よく日本語を利用した方が良いと言えます。
ではワーホリのスタートで語学学校に入る何がダメかと言うと、最初から英語を使わなくても生活がどうにかなる環境ができてしまうからです。
周りにいる日本人の全員が前向きに勉強に励む人であれば良いです。
しかし、本気で将来を考えて英語を勉強したい人がワーホリで語学学校に入ることはまずありません。
今の世の中、ネットを探せば本気の人がどうやって勉強するかなんていう情報はすぐに手に入ります。
しかし、ワーホリで語学学校に入る英語初心者の人の多くは本気で徹底的な情報収集をしていません。
英語で何をしたいかなども明確に考えておらず、漠然と学校に行けば英語が話せるようになるだろうと考えているレベルです。
ワーホリで語学学校からスタートする3つのメリット
ワーホリのスタートで英語の勉強のために語学学校に入るのは無駄としか言えません。
ただ、英語の初心者が学校に入るのには大きなメリットがあります。
●すぐに今後のワーホリ生活を左右する可能性のある友達ができやすい
●情報が得られるコミュニティに入りやすい
●助けてくれる人に出会いやすい
これらは、英語が話せない初心者には本当に助かることです。
よく英語も話せない人が本気で英語を勉強したいからと日本人が少ない学校や少ない場所を選びます。
しかし、英語ができなければ日本人が多い方が絶対に良いです。
ワーホリに来る人は誰でも少なからず「英語への不安」「仕事への不安」「友達ができるか不安」などを抱えています。
安心してコミュニケーションが取れる日本人は心の支えになります。
また、日本人で英語のできる人は自分もできない人の気持ちがわかるので、英語で困っている人を見ると助けてくれる人が多い傾向にあります。
そういう人が身近にいると本当に心強いです。
助けてくれる人を見つけに行くというとちょっと違うのですが、英語が話せないなら日本人の友達を見つけやすい学校へ行くほうが良いのは間違いありません。
英語が話せなくても自分にコミュニケーション能力があれば、英語環境に慣れてきたころには自然と外国人の友達もできるようになりますからね。
しかし、日本でも友達作りが下手、コミュニケーションが苦手な人は海外に行ったからと言って、そういうことができるようになる訳でもありません。
それが英語となるとさらにできる訳がありませんね。
ただ、1人が好きという人もいるので、個人的には友達を作らなければ負け組という考え方は大きなお世話だと思います。
友達でなくても、日本人スタッフが居る学校もあるでしょうし、エージェントを利用していれば現地オフィスを使うのも良いでしょう。
先生であれば仕事なので初心者のつたない英語でも話をきいてくれるので安心です。
そして、語学学校は最長でも4週間ほど滞在すれば充分です。
どのみち初心者がグループクラスしか無い国で勉強したところで英語力なんて、ほんの気持ち程度しか伸びませんからね。
最初から、慣れることと情報収集に全力を注ぎましょう。
英語ができなくても仕事を見つけて生活ができるのか?
行けば分かりますが、ワーホリで英語が話せない日本人が行くような国は英語が話せない人ばっかりでもどうにかなるようなコミュニティが形成されています。
よほどネガティブ思考でない限り生活はどうにかなります。
もちろん、英語が出来なければホテルのハウスキーピング、ファームでのピッキング(大多数)で、日本食レストランのキッチンなどが主な仕事になるでしょう。
ちなみに、ワーホリ前に英語ではなくタイでタイマッサージを身に着けてから行った友人数名は、英語は初級レベルなのにすぐに仕事を見付けていたというパターンもあります。
1ヶ月ほどで認定を受ける事ができるので手段としてはオススメと言えるでしょう。
また、こういっては何ですが、仕事探しには「見た目」「陽気さ」は非常に重要です。
特に男性の場合は、日本でホールの経験があって英語が話せる人であろうと、見た目が悪いと相手にされないことがあります。
顔だけではなく貧乏くさい服装をしていないも重要です。
顔で落とされたらどうしようもありませんが、服装を整えておくだけでも印象は変わるので注意しましょう。
その点で言えば、日本人女性はどの国へ行ってもモテる傾向にあるので、男性に比べれば大きなアドバンテージがあると言えます。
現地で働いて生活していれば英語力は伸びる?
現地で仕事を見付けて1年~2年のワーホリ生活を送れば英語力が伸びるかどうかと言えば、伸びない人がほとんどです。
ワーホリ中に英語力が伸びる人は諦めずに独自に勉強を続けた少数派です。
もちろん、英語が必要な仕事に就いているかどうかという違いも大きいです。
それでも仕事とは別で勉強を続けていないとダメですね。
英語を聞き慣れてサバイバル英語ができるようになっても、本当に英語が話せるようになることはほぼありません。
英語が話せないのに外国人の彼氏を見付けた人や、そのまま結婚した人は思ったより多いですけどね。
日本人女子は海外になると、日本人と違って積極性があり、とてもストレートに愛情表現をしてくれる外国人に対してハードルが下がる傾向にあります。
ワーホリ女子狙いのジャパ専と呼ばれる外国人に遊ばれる人もたくさんいますので注意は必要ですよ。
ワーホリの途中でフィリピン留学をする人が少なくない
フィリピンの留学業界で働いていた時には、結構な数のワーホリ帰りや途中の留学生に会いました。
そんな彼らの大半が英語が話せないままワーホリへ行って、まず語学学校で数ヶ月勉強してからスタートします。
そして、まったく英語力が伸びることがなく、まともな仕事を見付けられずに途中で諦めた人やワーホリを一旦中止をした人達です。
そして、どうして彼らはフィリピンに来たかと言えば
「現地でフィリピン留学してから来た人に会って、良いと勧められたから」
「英語が話せる人達に理由を聞いたらフィリピン留学していた人が多かったから」
といった理由でした。
ワーホリ後に来る人の方が多かったですが、思い切ってワーホリの途中できたという人には切羽詰まって本気で学習を頑張る人でした。
また、ワーホリよりも英語を伸ばすことがメインだった人の中にはワーホリをすぐに中止して、そのまま長期間フィリピンで勉強する人もいました。
ワーホリの前にフィリピン留学がおすすめ
ワーホリで現地の語学学校に入るよりも、ワーホリ前にフィリピン留学をする方が断然おすすめです。
もちろん、どこの学校でも英語が伸びるとは言いません。
それでもフィリピン留学でマンツーマンで授業を受けることができる効率の良さは全然違います。
グループばかりのオーストラリアやカナダの語学学校に入ることに比べれば、英語の習得に大きな差があることは明らかですね。
そう考えれば、ワーホリのスタートで語学学校に入るのであれば、ワーホリに行く前にフィリピンによって勉強してから各国へ行くのが一番効率が良いでしょう。
フィリピン留学である程度英語を身に着けてからであれば、ワーホリのスタートで情報収集目的で学校に入ったとしても、クラス分けで2ランク~3ランク上のクラスに入れます。
すると、最初から日本人が少ないクラスに入れて、外国人の友人が作りやすくなるメリットもありますね。
どうせなら英語が話せない人の集まりよりも、英語が話せる人の集まりの方が海外で生活している感が高くなって良いですよね。