私が語学学校で働いていた時には、休学や退職をきっかけにフィリピン留学を一年して一気に英語を話せるようになれるかという相談もありましたね。
当然、その時は学校スタッフでしたので「前向きに考えるように営業」していました。
しかし、正直に言えば「フィリピン留学を一年するなんて無駄でしかない」ですので、留学費用以前の話でおすすめしません。
ここでは、フィリピン留学を一年する費用とその無駄さについてまとめています。
フィリピン留学を一年したら費用はどれくらい?
まずは、フィリピン留学を一年した場合に費用ばどれくらいになるのか、人気のセブ留学でも格安で留学できるフィリピン政府公式認定 語学学校NILS
2019年9月時点でのNILS
授業料・寮費・食費
電気代、水道代など
フィリピン留学で必要なVISAなど申請費用各種
往復の渡航費(成田⇔セブ)
現地で使うお小遣い
セブ留学で1年の授業料・寮費・食費
セブ島留学の格安校であるNILS
NILSにはニューキャンパスとクラッシックキャンパスがありますが、どちらもクラッシックキャンパスで計算しています。
1日4レッスン 4人部屋 | 1日6レッスン 1人部屋 | |
一年の授業料・寮費 | 891,000円 | 2,029,400円 |
一年の食費 | 平日の朝・夜のみ 168,000円 (3,500円/1w) | 平日の朝・夜のみ 168,000円 (3,500円/1w) |
一年の教材費 | 約15,000円 | 約15,000円 |
一年の費用小計 | 1,074,000円 | 2,212,400円 |
セブ留学で1年の電気代・水道代
セブ島留学の格安校であるNILS
1,200円 / 週 | 57,600円 |
セブでの1年の留学に必要な申請費用各種
セブ島留学の格安校であるNILS
●1ペソ=2.1円で計算
●VISAなど申請費用の一部は一般的な語学学校の平均で算出しています。
VISA申請費用(1年の合計) | 約35,000円 (1ヶ月~2ヶ月毎に更新) |
SSP取得費用(6ヶ月有効) | 7,000ペソ✕2回(約29,400円) |
ACR IーCARD取得費用(1年有効) | 3,500ペソ(約7,350円) |
ECC取得費用(6ヶ月以上滞在で必要) | 1,500ペソ(約3,150円) |
申請費用の小計 | 74,900円 |
セブ島への往復の渡航費
成田とセブを直行便で往復した場合の渡航費です。
フィリピン航空 | セブパシフィック航空 | |
最安料金の平均 | 45,000円 | 15,000円 |
最高料金の平均 | 100,000円 | 80,000円 |
捨てチケット代金 | 5,000円 | |
空港ピックアップ | 4,000円 |
ここでは、平均的な料金として往復航空券の費用は50,000円とします。
フィリピンは片道チケットで日本を出国することができませんので、フィリピン以外の国へ出国するチケット、または仮で日程を決めて後から変更できるチケットが必要です。
フィリピン留学の1年で必要な海外旅行保険の費用
フィリピン留学では海外旅行保険を義務付けていない学校もありますが、1年も滞在すればどんな病気や事故に遭うか分かりませんので保険は必須ですね。
保険の内容によりますが、フィリピンで1年有効な保険は150,000円~300,000円となります。
ここでは、必要最低限として海外旅行保険は一年で150,000円とします。
セブ島へ留学して1年で使うおこづかい
セブ島留学のNILS
また、留学中は人気の観光地へ日帰り旅行をすることもあるので、有名な観光地へ行く場合の旅費も計算しています。
昼食費 1食120ペソ | 約40,000円(120ペソ✕336日) |
土日の食費 1日500ペソ | 約108,000円(500ペソ✕96日) |
オスロブ旅行 | 約6,000円 |
ボホール旅行 | 約6,000円 |
モアルボアル旅行 | 約5,000円 |
カモテス旅行 | 約5,000円 |
その他、雑費 | 約60,000円(4週間5,000円) |
一年のおこづかいの小計 | 約230,000円 |
フィリピン留学を一年した場合の費用の合計
それでは、セブ島留学のNILS
1日4レッスン 4人部屋 | 1日6レッスン 1人部屋 | |
留学費用 | 1,074,000円 | 2,212,400円 |
電気代・水道代 | 57,600円 | |
VISAなど申請費用 | 74,900円 | |
往復航空券 | 50,000円 | |
空港ピックアップ | 4,000円 | |
送金手数料 | 2,000円 | |
海外旅行保険 | 150,000円 | |
おこづかい | 230,000円 | |
一年の留学費用合計 | 1,435,500円 | 2,780,900円 |
だいたい一般的な学校で1年間留学した場合には250万円~300万円なので、NILS
もちろん、複数人部屋はそれなりのストレスも抱えることになるので、慣れていない人にはかなりキツイ生活になりますが、1年で130万円ほどの差が出るとなると我慢して検討する価値はあるでしょう。
ちなみに、セブ島で普通に生活していても1ヶ月に8万円、1年で約100万円ほどは必要になるので宿泊も食費もついて140万円ほどで勉強しながら1年生活できると思えばかなり安いでしょう。
フィリピン留学を1年するのは無駄
英語を勉強しながらフィリピン留学ついでにセブ島で長期滞在をしたい人であれば、格安のNILS
しかし、どの学校に入るかに関わらず本気で英語を身につけたいと考えてフィリピン留学を一年するのであれば一つの学校で一年過ごすのは本当に無駄なので絶対に止めることをおすすめしますね。
フィリピン留学で1年も同じ学校にいるデメリット
フィリピン留学では「食事→勉強→食事→勉強→食事→勉強→寝る」という本当に単純な毎日を繰り返すことになります。
そのため、大抵の人は3ヶ月の12週間もすればモチベーションが下がってしまったり、繰り返しの生活に飽きてしまって勉強がおろそかになりますね。
留学エージェントや学校は少しでも長く滞在してくれた方が利益が良いので、長期間の留学に否定的なことを伝えることはありませんが、12週間程度でダレるというのはフィリピン留学では当たり前です。
私がそれなりの数の留学生を見てきた経験からすると、1つの学校では最長でも6ヶ月が限度といったところです。
フィリピン留学を1年してもネイティブ圏では通用しない
ぶっちゃけてしまえば、フィリピン留学を1年してもネイティブ圏で通用する英語は身に付きません。
フィリピンの学校で学べる英語はあくまで初心者向けの英語ばかりですし、フィリピンの先生達は日本人と同じで英語が母語ではないのでネイティブのような英語は使いません。
このような体験談はゴロゴロと転がっていますね。
あくまで基礎英語なので、ネイティブ圏で通用する英語を身に着けたいのであれば、フィリピン留学である程度話せるようになってからは、ネイティブ圏の語学学校に入るのがおすすめです。
TOEIC400点ほどの初心者で留学するのであれば、フィリピン留学では3ヶ月+3ヶ月でステップアップ留学をして、残りの6ヶ月をネイティブ圏の語学学校で過ごすのが一番効率良く英語力を上げることができるでしょう。
3ヶ月を超えると先生が慣れてしまって授業にならない
フィリピン留学の同じ学校で3ヶ月も留学している先生が友達のように慣れてしまって、授業の質が徐々に下がってきます。
6ヶ月も同じ先生で授業をしていれば先生の緊張感なんてゼロに等しくなり、カリキュラム的にもやることが無くなって来ます。
同じ学校でも先生を変えれば多少モチベーションは保てますが、授業内容は同じで面白く無くなってしまいます。
効率よく英語を身に着けたいのであれば「緊張感」と「刺激」は大きなポイントになりますので、やはり同じ学校で1年間過ごすことは良いとは言えませんね。
フィリピン留学を一年続けるメリット
1年使ってフィリピン留学で英語力を身に着けようとする人が1年間同じ学校を選ぶ一番大きなメリットは「1年間同じ学校だと大幅に安くなる」ということです。
3ヶ月おきに学校を変えると、入学金、SSP取得費用が学校毎に掛かって来ますし、1年の割引率に比べると3ヶ月の割引率は低いですからね。
しかし、1年間同じ学校にいるメリットは「長期の方が安くなる」本当にそれだけです。
まとめ
フィリピン留学を1年するまとめとしてはこうなります。
予算的な面などから考えてフィリピンで1年じゃないとキツイと言う場合は仕方ないと言えますが、大半の時間を無駄にするのは目に見えていますので計画変更を強くおすすめしますね。
とは言え、初心者が6ヶ月のフィリピン留学で頑張るのは一気に英語力を付けるためにおすすめできるので、まずは3ヶ月+3ヶ月の6ヶ月を目標にして検討してみるのがベストでしょう。
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