台湾ドルは主要通貨でも、準主要国国通貨でもないので、手数料を安く済ませるということは難しいです。
海外送金といえばTransferwise(トランスファーワイズ)を利用すれば銀行で送金するよりも大幅に安く送金できます。
しかし、残念ながらTransferwiseは日本から台湾への送金では利用できません。
ここでは、日本から台湾へ海外送金する方法や留学費用をどうやって管理するかをまとめました。
日本から台湾への海外送金の基本
まず、海外送金というと気にするのは「高い手数料」です。
送金額によりますが、一回の送金に数千円から数万円掛かることも当たり前にありますね。
そこで、送金手数料が安い方法を探すのですが、もっとも注意しないといけないのは送金手数料ではないのです。
海外送金で一番注意するポイントは「為替両替手数料」です。
どの手段で送金する場合でも「送金手数料」が掛かるのは当たり前です。
しかし、海外送金には送金手数料の他に「為替手数料」という「隠しコスト」が含まれています。
日本から台湾への海外送金は為替手数料に注意
簡単に言えば、日本から海外へ送金した場合、一般的に現地で受け取る人は現地通貨で受け取ることになります。
ということは、日本円から現地通貨への両替が必要になりますが、その為替レートは明確に表示されていない場合が多いです。
例えば「手数料がたったの500円で格安だからこれは良い!」と思って利用すると、市場の為替レートが1$=110円のなのに1$=125円だったりするということです。
海外送金手数料が一律499円として、安いと思われて利用されているPayPalを見てみましょう。
●海外送金手数料 100万円まで一律499円
●為替手数料 1ドル=113.626円
※2020.4.22に市場の為替レートは1ドル=107.635円なので約6円上乗せされている
これは、手数料の499円とは別に送金額全体に12%もの手数料が取られていることになるので、手数料の安さに騙されてはいけないということですね。
このように、海外送金は「送金手数料」と「為替レート」の両方から見ないといけません。
そういった為替両替手数料が掛からないTransferwise(トランスファーワイズ)が海外在住者には人気ですね。
ただ、先にもご紹介したようにトランスファーワイズは日本から台湾への海外送金ができません。
今後の生活で台湾以外への国へ送金する可能性があるのであれば口座だけでも解説しておくと良いかも知れませんね。
台湾への留学で海外送金する方法
日本から台湾へどの送金方法が良いかは、送金額、送金頻度、緊急性などによって変わります。
一概にどの方法が良いというのは言えませんが、台湾への送金方法としてはこれらのの方法があります。
1.ゆうちょ銀行からの送金
2.各銀行からの送金
3.資金移動業者を利用しての送金
4.デビットカードを使って現地ATMでの引き落とし
5.クレジットカードを利用して現地ATMでキャッシング
6.現金で持って行き、現地の銀行に預けて両替しながら利用
ゆうちょ銀行から台湾への送金
台湾へ留学資金を送金するのに一番無難な方法なので、留学ではよく利用されていますが安心は出来ても手数料が安いとは言えません。
ゆうちょ銀行の送金には3通りの方法があります。
銀行宛の送金では、日本のゆうちょ銀行で現金で支払いをし、現地の銀行口座へ送金します。
送金手数料は1件2,500円ですが、送金額や現地受取先の銀行によって、仲介手数料や受け取り手数料が上乗せされる場合があります。
銀行口座間の送金では、自分のゆうちょ銀行の口座から台湾の銀行口座へ送金します。
この場合、ゆうちょダイレクトに登録しておけば、送金手数料が2,000円になるのでお得です。
送金額や現地受取先の銀行によって、仲介手数料や受け取り手数料が上乗せされる場合があります。
住所宛送金では、日本で現金で支払い、台湾の住所宛に為替証書が郵便で送付されます。
受けとった証明書を持って台湾現地の郵便局などで受け取りをします。
台湾の場合は、ゆうちょ銀行を利用するとドル建てで送金することになります。
為替手数料のレートは悪くないのですが、ドルへ両替し、現地通貨で引き出す際にさらに台湾ドルへ両替することになるのでお得とは言えません。
ゆうちょ銀行を利用した台湾への送金手数料を詳しく知りたい場合は、ネットバンクのゆうちょダイレクトを利用すれば当日の為替レートなどが確認できます。
ただ、為替手数料は随時変わっています。
2019年1月16日:市場レートが1ドル=108.98円の時に1ドル=109.97円
2020年4月22日:市場レートが1ドル=107.89円の時に1ドル=109.86円
為替手数料が1円と2円になると、金額が大きくなればそれなりになるので要注意ですね。
各銀行から台湾への送金
台湾へ送金する際に一番おすすめな方法です。
まず、日本の銀行から送金する場合は台湾の銀行口座を所持する必要があります。
この際、台湾の銀行では円建てで保持できる外貨預金口座を持てる銀行を選びましょう。
台湾のレートが良い時であれば一気に台湾ドルに両替して保持しておくのも悪くありませんが、レートが悪い時に一気に両替してしまうとレートが悪くなります。
一般的には外国でも銀行はレートが悪いと言われます。
しかし、台湾は通貨が厳しく管理されているので、認可を受けた両替商を利用しても銀行で両替しても大差ありません。
銀行はたくさんありますが、海外送金で外貨預金口座へ送金するなら楽天銀行が一番おすすめです。
銀行によっては、ゆうちょ銀行と同じようにドル建てでしか送金できない銀行もあるので注意が必要です。
ウエスタンユニオンなど資金移動業者を利用して台湾へ送金
日本で主な資金移動業者と言えば世界的に有名なウエスタンユニオン(WesternUnion)、それに次いでメジャーなマネーグラム(MoneyGram)のどちらかになります。
Transferwise(トランスファーワイズ)も資金移動業者の一つですが、この両者とは送金方法が違いますね。
セブン銀行はウエスタンユニオン、SBIレミットはマネーグラムなどそれぞれ業務を提携している形で運営しています。
ウエスタンユニオンは街中にある金券ショップなどと提携していることもあるので、比較的よく見かけます。
マネーグラムは日本ではマイナーな存在ですね。
それぞれ送金者も受け取り者も銀行口座を所持していなくても送金できます。
海外の至るところで働く出稼ぎ労働者には世界中で重宝されています。
また、海外への送金が最短10分程度で出来るので、緊急性がある場合はかなり役立ちます。
しかし、送金手数料は安めなのですが、PayPalと同じで為替レートが悪いので緊急性がある場合の送金以外ではおすすめできません。
また、台湾への送金はドル建てになるので、この点からもおすすめしません。
デビットカードは留学中の費用管理に便利
クレジットカードが作れない18歳未満に良く利用されるのがデビットカードですね。
ソニーバンクウォレットやりそなのデビットカードなどは15歳以上で取得することが出来ます。
銀行の口座内にあるお金を引き出すので使い過ぎを防ぐ意味でも留学中の資金管理には便利です。
ただし、デビットカードは手数料が高いのが難点です。
ATMで引き出す度にATM利用手数料+1.76%~2.5%ほどの手数料が掛かります。
さらに、買い物でも決済手数料で1.76%~2.5%ほどが必要になります。
1回引き出す度に手数料が取られるので、できるだけまとまったお金を引き出す必要に迫られるので、結局のところあまり便利な気がしません。
また、クレジットカードなら利用出来ても、デビットカードでは利用できない店舗もあるので、メインではなく補助カードとして持っておくと良いですね。
海外送金としては、親が日本で銀行口座に入れた分を現地で使えるようにするだけなので、いろいろ重複して手数料はかかっても管理は非常に簡単です。
クレジットカードを利用して台湾の現地ATMでキャッシング
月に30万も50万も使わないのであれば、手数料が一番安く済むのがクレジットカードでのキャッシングです。
年齢制限があるので18歳未満は利用できませんが、毎月10万円~20万円程度であればキャッシングをして、繰り上げ返済しながら利用するのが手数料では最安です。
年間の利息が15%~18%も掛かるので高すぎるようなことを書いているブログもあります。
しかし、それは1年間借りっぱなしだった時の話で、繰り上げ返済を利用すれば最短3日分の利息0.15%、最長でも60日分の利息で3%にしかなりません。
ただし、キャッシングは借金ですので、キチンと返済しないと信用に傷が付きます。
あまり大金を借りて返してを繰り返すのも将来的にローンなどを組む時に審査が通らなくなる可能性もあります。
自制して利用できるのであればこの方法も十分にお勧めできます。
現金で持って行き台湾の銀行に預けて両替しながら利用
渡航前から銀行口座が有る人はまずいないのでこの方法を取れる人は少ないですね。
もしくは大金を持って渡航して、銀行口座が出来るまで隠して保管しておくことになります。
初期の資金としてある程度持っていくのは良いですが、オススメできる方法ではありません。
日本や海外からの送金に便利なTransferwise
何度もお伝えするように、残念ながら日本から台湾では海外送金の手数料が格安になるTransferwise(トランスファーワイズ)は利用することができません。
台湾ドルが対応通貨になった際に連絡が来るようになっているので、トランスファーワイズで口座開設だけでもしておくと良いでしょう。