こんにちは。
フィリピン留学をしたらカランメソッドで徹底的にしごかれて、語学学校でマネージャーをしている時もカランメソッドなどのメソッドを超オススメしていたロクです。
オンライン英会話の授業の中でも、初心者が最短で最低限必要な英会話を身に着けるために、効果が高いと言われるカランメソッドですね。
しかし。
むしろ、最短で英会話を身に着けたい人に他に良い方法があるのか知りたいですね。
また、やり方というよりも学習法に対する考え方でも効率が大きく変わりますよ。
オンラインでカランメソッドを受講する場合も、カランの正しい受け方やメソッドの本質を理解していれば本当に英語が話せるようになる近道です。
ここでは、生徒としてカランメソッドを受講し、語学学校では提供する側。
講師のトレーニングから教材作成まで行っていた私の経験から、初心者がカランメソッドを受ける場合のやり方をまとめています。
カランメソッドの本当の受け方を徹底解説
そこで、私の経験からカランメソッドの効率的な受け方を徹底解説してみましょう。
この学習方法は特に英語の初心者には本当に効果的な練習方法です。
ただし!
私のオススメするカランメソッドの使い方は全然おもしろくありません。
あまり気負わずに楽しみも交えてカランメソッドの様な練習をしたい人は、カランではなくカランを改良して優しくしたがおすすめです。 イングリッシュベルの「DMEメソッド」
たくさんの留学生に「知っといてよかったです」と喜んでもらった方法ですので、自信を持ってオススメできます。
カランメソッドはやり方次第で効果なし
ただ、ステージごとに必要な文法だけ徐々に学習していく方法もアリですよ。
まず、カランメソッドを受けるのに問題無いレベルの人は・・・
中学3年間の英文法をなんとなくでも理解できる人
超初心者だとしても、中学3年間の文法を1日1~2時間で1ヶ月学習すれば身に付く程度です。
たいして難しいことではありません。
まず、ここで無理だと思う人はもう英語は諦めた方が良いですね。
なぜ中学3年間の文法レベルの英語力がなんとなく身についた初中級者にカランメソッドが有効なのか?
なぜすでに理解している英語の徹底的な繰り返しをすれば効果的なのかといえば・・・
効率的に英語がチャンクで使えるようになる下地があるからです。
英語学習に重要な要素のチャンクってどういう意味?
なんとなく簡単に書いていますが「チャンクで話せる英語教室」があるくらいに、非常に重要なワードです。
例えば下記のような全部で11個のワードを使った文章があります。
Is it cheap to build a large house in the country?
この文章をレベル別にチャンクに分けると以下のようになります。
Is / it / cheap / to / build / a / large / house / in / the / country?
初心者の場合はこのように、文章のすべてを単語単語で分けて11個の音で区切って聞き取ろうとしてしまいます。
Is it cheap / to build a large house / in the country?
中級者であればこの文章のチャンクは2つか3つほどになります。
Is it cheap to build a large house in the country?
(地方で大きな家を建てるのは安いですか?)
上級者であればこの文章を細切れにせずに1文を1つの音で捉えますのでチャンクは1つです。
要は、1つの文章をぶつ切りにせずに1つの音で捉えられる人は、瞬間的に処理できる英語の量が多いので瞬間的に反応できます。
1文を1つのチャンクとして捉えられれば3文でも3つのチャンク。
しかし、単語1つずつだと20個も30個もチャンクができるということになります。
初心者の人だけでなく、練習が足りない人は1つ目、2つ目、3つ目と1単語毎に意味を頭で処理している間に会話が終わってしまいます。
そうすると、処理が追いつかなくなり相手が何を言っていたか分からなくなってしまいますね。
カランメソッドの効果的な使い方
カランメソッドを受講しているのに効果が上がらない人もたくさんいます。
例えば、自分が学習しているステージのレベルに適した文法力と理解力がある。
しかし、受講していても瞬間的に意味を捉えられないし、瞬間的に返せるようになっていない。
その理由は、先程説明した1文から掴み取っているチャンクが多すぎるだけです。
簡単にいえば、その文章の意味は目で見て理解できていても、まだまだ会話で使いこなせるレベルまで聞き慣れていない、話慣れていないということです。
ではどうすれば良いかと言えば「何度も練習する」それだけです。
英会話なんて本当にただの慣れです。
同じ文章でもくじけずに続けて、何度も反復練習していれば一度で捉えられるチャンクの量は間違いなく減って行きます。
そうすれば、どんどんとスムーズに反応できるようになります。
理解しているのにいつまでも瞬間的に理解して話せない人は「最小のチャンクで使えるようになるまで練習していないだけ」というのが一番大きな理由です。
カランメソッドで練習すると使い回し出来る英語が増える
カランメソッドを続けている内に、1文の中でまとめて理解できるチャンクの数が減っていきます。
すると「あれ?なんだか急に英語が理解しやすくなった?」という状態になります。
英語を学習している人が稀に感じる「レベルの壁」を突破した瞬間ですね。
この状態になると、自分が理解している英語のルールに従って、チャンク(ここではフレーズのこと)を組み合わせて、自分が話したい文章を作る力の土台が出来てきます。
瞬間的に処理できるチャンクが長ければ長いほど、瞬間的にチャンクを組み合わせて文章が作れるようになります。
よりスムーズにペラペラと話を続けられるようになるということです。
ただ、これもあくまで自分が理解している英語力の範囲での話です。
カランを受講していて理解が追いついていないと思ったら、しっかりと予習をしてその英文を理解することも大事です。
また、文法の勉強を並行してするのは良いですが、完全にカランメソッドの受講をストップして全体を底上げに集中するというのはオススメしません。
あくまでこれから学習する部分の英文について理解していくという学習にしておかないと、いつになったら英語力を底上げできるのか分かりません。
そうなると時間ばかりかかってしまうので注意しましょう。
カランメソッドの勉強法では予習禁止じゃないの?
本場のカランスクールのルールでは音を間違って認識するといけないので予習禁止です。
しかし、理解できていないならどんどんと自習はやったほうが良いです。
カランメソッドは欧州の人向けに作られたメソッドです。
英語に近い発音があるヨーロッパ圏などでは、自習で間違った音で身についてしまう可能性はあると思います。
しかし、元々が英語とは全く違う発音を持つ日本人が英語の音なんて簡単に認識できません。
自習をしてもなんの影響もないので、気にする必要はありません。
ただし、カランメソッドを自習する場合の勉強法では、予習を1としたら復習は5するくらいの気持ちで復習に力を入れることをお勧めします。
難しさを求めてどんどん先に進むことよりも、簡単なことを何も考えずに当たり前に口にできるようになるまで、練習することが大事だからです。
3歩進んで2歩下がる方式でカランメソッドを利用した方が英語の基礎づくりには断然効率的です。
カランメソッドはオウム返しだからつまらない
良くカランメソッドの受け方を説明するとこのように考える人が少なくありません。
しかし、そういう人に限って基礎の学習を飛ばしていたりします。
授業ではやたらとフリートークばかりして、話せた気になっている低レベルなブロークン・イングリッシュだったりしますね。
カランメソッドはオウム返しでも良いんです。
とにかく・・・
それがカランメソッドの最大のメリットなんです。
簡単な基礎英語が何も考えずに口から出るレベルにならないと
「考えながら自分の頭にあることを話す」
という、さらに難しいことができるようになる訳がないということです。
日常英会話レベルであればステージ1から4で十分
カランメソッドの教材にはStage1からStage12まで12冊の本があります。
しかし、少しでも早く日常英会話が話せるようになりたければステージ1からステージ4までを繰り返して練習をすればそれで十分です。
むしろ、初心者のうちはステージ1とステージ2を覚えこむほどに徹底して繰り返しているだけでも良いですね。
ステージ1とステージ2が簡単過ぎてツマラナイほどに使いこなせるようになれば、海外旅行英語程度であれば何の問題もなくなるでしょう。
また、非ネイティブが話す英語であればほぼ聞き取れるようになります。
同じようにステージ3とステージ4も繰り返して、それも簡単になったらステージ5以上は特に頑張る必要はないといった感じです。
ステージ6までは頑張ってもいいですが、ハッキリ言ってステージ7からステージ12はしなくて良いです。
ステージ4 までが簡単になったら、英語をペラペラと話すために次の段階に進むことをおすすめします。
英語を話せるようになるためのやり方が間違っている
それは、英語を勉強しているからです。
それはどういう意味か分かりやすいようにスポーツに例えてみましょう。
自分の好きなスポーツが上手になりたくて、ルールブックやHow to本は一生懸命読んで勉強しているけど、肝心の練習や実践はほとんどしていない。
日本人の英語学習者の多くがいつまでも英語が話せない理由
日本人の英語学習者の多くが勉強80%:練習20%の割合で英語を勉強しているのが事実です。
英会話ができるようになりたければ勉強20%:練習80%の割合でないといつまで経っても話せないのにも関わらず、勉強ばかりしているんです。
この数字は私の経験則からですが、フィリピンに留学している人の80%が英語力の伸びを感じずに帰国しているという事実があります。
それって一体何を目指して勉強しているんでしょう?
確かに、TOEICの点数が800点、900点になってから英会話の練習を始めるのも間違ってはいません。
しかし、それでは遠回りすぎて普通の人はそこに辿り着く前に嫌になるのが目に見えています。
点数のために英語を勉強するのなら、学生時代に勉強した英語が話せるようにならない英語と何ら変わりはありません。
私はいつも英語を話せるようになりたければ中学英語を80%は身に付けてからとご紹介しています。
それが英語を勉強すべき20%に当たり、そこからは全力で英語を話す練習に集中することが大事です。
なんだかんだと言っていますが、初心者でも中学英語だけできれば英語は話せるようになるんですからハードルはかなり低いですよね。
合わせて読んでみる
→英語が話せるようになるには?参考書は3冊あれば充分ですよ
カランメソッドの勉強方法のまとめ
ちなみに、カランメソッドを頑張るなら QQ English
レベルだけでなくカランメソッドが合わないと感じる人は、カランを改良して優しくしたもおすすめですよ。 イングリッシュベルの「DMEメソッド」