今40代でこれまでは物流、事務、営業などで働いていましたが、仕事を辞めて金銭的に余裕がある内に夢だった留学と転職を考えています。
40代ですが、英語はまだまだなので、1年間は本気で勉強して転職を目指そうと思いますが、この歳でも英語を身につければ新しい職には有利になるでしょうか?
私は、留学業界で働いている時に転職エージェントとも提携していましたので、このような留学からの転職や再就職について相談を受けることもありました。
ここでは、そういった相談経験から40代から留学して転職や再就職はできるのかということについて掘り下げてみました。
・40歳からでも留学して英語を身につければ転職して再就職はできるのか?
・英語が使える仕事に転職や再就職にはどれくらいの英語力が必要なのか?
40代でも留学すれば転職に有利になる?
まず、結論から言ってしまえば例え多少の英語を身に着けても40代から転職して英語を使える仕事への再就職は「相当厳しい」と言わざるを得ません。
一般的常識とも言えますが、就職の募集要項は35歳までを想定しています。
スキルがあれば年齢は関係なく実力主義の会社もありますが、35歳を越えると年齢制限で徐々に厳しくなるのは同じです。
それでも40代で働けるとなるとやはり「即戦力の実務経験」が必要です。
そうなると留学して英語を身に着けたところで転職ではなく、同じ系統の仕事への再就職になってしまうでしょう。
専門的なスキルを使った実務経験が無い40代の人がいきなり英語を使って転職をしようと思ってもまず無理ですね。
ハッキリと言って、40代から英語を身に着けて日本で転職はまったくおすすめしませんので止めておいた方が良いですよ。
40代から留学して英語を身に着けて転職を目指すのであれば、本気の英語力が必要ですので最低でも英検1級、IELTS7.5以上は必要になるでしょう。
英検1級、IELTSで平均7.5以上を取れるレベルであれば、日本でも英語関係で仕事が見つかる確率はかなり上がると言えますね。
もし私が就職するなら、英語が話せることを前提として、アメリカ、イギリス、オーストラリアの3カ国へ各1か月~3ヶ月の短期留学してから留学エージェントなどを狙います。
40代から留学して海外就職はできるのか?
例え留学して英語が話せるようになっても、スキルが無ければ40代の海外就職が厳しいのは同じです。
自分がこれまで培ってきた知識や経験を活かせる職業で仕事が無ければ、フィリピンのような緩い国でもかなり厳しいことには間違い無いでしょう。
どこでも無条件で仕事ができるとすれば、契約社員やパートとして雇用されるコールセンターのスタッフ位でしょうね。
ただ、何のコネも無ければマレーシア、シンガポールなどはやはり厳しいでしょうし、もちろん欧米圏は無理に近いレベルになりますね。
40代の海外就職にどれくらいの英語力が必要なのか?
もし、あなたが知識も経験もない40代から海外就職を目指すのであれば、英語力の比重はかなり大きくなります。
留学をして英語力を身につければ活躍できる幅が広がるのは確かですが、少し話せる程度では意味がありません。
まともな給料を得るための仕事となると語学力は必須です。
例えば、海外の企業で日本人に任せる営業はホトンドが日本企業相手ですが、営業職では必ずビジネスレベルの英語力は必要になります。
反対に、あなたのスキルや経験が仕事に十分に貢献できるレベルであれば、英語力はそれほど求められません。
TOEIC600レベルの低い英語力でも問題なく大歓迎してくれるでしょう。
ただ、それでも同じ仕事ができる20代、30代、40代が居れば間違いなく20代から優先されますので、これくらいで大丈夫と気を抜くことは出来ません。
40代から海外で一生働く覚悟があるのか?
40代からの海外就職で一番大きな問題になるのが「海外で一生働けるのか?」ということです。
40代からの海外就職は自分の能力と学歴次第で出来る可能性はあります。
しかし、それと本当に海外で一生働けるかどうかは別の話です。
フィリピンでもそうですが「移住する覚悟できました!」と言って、仕事が合わずにすぐに辞めてしまう人はゴロゴロいます。
また、自分はやる気でも現地スタッフと折り合いがつかずに2ヶ月から3ヶ月で逃亡してしまう人は少なくありません。
もちろん、本人はやる気でも会社が不要だと考えて、試用期間中に切られてしまうこともあります。
他にも、仕事によっては1年契約の更新なので、給料が高く、VISAサポートにお金が掛かる外国人は契約が更新されない可能性も十分にありますね。
また、45歳で海外就職できたとして、同じ会社で5年ほど働いたとしても、50歳になって日本に戻ると再就職はかなり厳しいものになるのは目に見えていますよね。
さらに言えば、東南アジアなどに就職した場合は給料も日本より低いので、将来を考えて日頃から節制していないとお金が無くて日本にも戻れない羽目になりますよ。
ですので、40歳からの海外就職目指すのであれば、複業として考えて会社以外の収入を得られるように行動する必要がありますね。
40代でも留学して転職は遅くない
基本的に日本で40代から留学して転職はおすすめしません。
もちろん、最低で英検1級、IELTSで平均7.5以上まで取得してからであれば別です。
しかし、海外に出たいのであれば私は年齢的に有利不利に関わらず、海外就職や海外移住にチャンレンジしたいのであれば絶対にやった方が良いと思う方です。
きっと海外就職したいという人は、これまで心のどこかに閉まっていた夢だったりしますよね。
そういった生活に憧れていながらも、何らかの理由でずっとチャレンジすることができずに40代になってしまったんだと思います。
単に今の仕事や自分の生き方が嫌で、日本脱出すれば何か違う世界が開けるのかも知れないという人も居るでしょう。
私自身、40歳前にフィリピンに渡り、無給でフィリピンの語学学校で仕事をしました。
そこから、40代で2度もフィリピンで無職になり、起業にも失敗して私なりの大金を失っています。
それでも、今では無収入の状態から1年掛けてブログ・アフィリエイト・WEBライターなどをして収入を得て、現在はフィリピンと日本を行き来しながら生活しています。
さすがに2度目に無職になった時は日本に帰国して、最底辺の仕事でもなんとか再就職をするしかないと思いました。
しかし。
どちらを考えても、40代から日本で再就職を目指す厳しさはたいして変わりませんよね。
そして、無収入のまま1年使って、ブログアフィリエイトとフリーランスで働く海外ノマドにチャレンジしました。
まとめ
むやみに煽って人の将来を棒にふらせるのも嫌ですので、一般常識としてこのような話をしていますが、私は後先考えずにやりたいことはしてしまうタイプです。
もちろん、今でも将来については安定なんて見えていません。
しかし、フィリピンで働いたことで「どうにでもなる」という精神が鍛えられましたね。
また、私は過去に店舗を持って起業して失敗した経験もあります。
そこから「失敗しても人生終わる訳ではない」ということが分かって、就職できなくても自分で何かすれば良いと開き直ることが出来たのも大きいです。
もし、あなたが就職に有利な経験や技術を持っているのであれば、40代からでも良い給料を貰いながら物価の安い国で悠々と生活するチャンスです。
多少日本より給料が下がっても、物価が三分の一になれば給料は上がったのと同じですからね。
しかし、あなたが何の経験も英語力もない場合は違います。
今の私が昔の私にアドバイスするのであれば、留学して海外就職を目指すのはおすすめしません。
英語は必要なので、留学しながらブログなどのアフィリエイトに取り組む、または仕事を辞めずに副業で稼げるようになってから海外を目指せとアドバイスしますね。